STAFF BLOG
3.132015
自己紹介がリスクになる?
スタッフ舞田です。
まだまだ肌寒い日が続いているものの、すっかり空気は春の気配。入社を控えた新入社員の方は、きっとドキドキしながらこの時を過ごしていることでしょうね。
重要視される第一印象
新入社員研修の筆頭と言えば、何をさておきビジネスマナー研修ですね。その冒頭で、何より最初に提供される王道プログラムとしては「第一印象の重要性」ではないでしょうか。ビジネスマナーってなんで必要なの?っていう動機付けとして盛り込まれることが多いですよね。
ビジネスのみならず対人関係の始まりは、最初の5秒で決まると言われていますが(この秒数は諸説あり1秒~30秒と言われていますが、とにかく短い!ってこと)、この第一印象はその後の人間関係にも大きく影響を及ぼしていき、しかも一度インプットされた人物像はなかなか変わらないのが常。最初の印象が、その後にまで影響を及ぼすことを心理学的には「初頭効果」と言いますが、せっかくならこの効果、プラスに活用したいですよね。
自己紹介の目的は他者への情報開示
第一印象が生まれる瞬間と言えば・・・そう、「自己紹介」。
中原淳先生が、自己紹介を「他者からあなたへの最初の声かけを増やすための情報の種まき」と定義されていましたが、なるほどな~と新鮮な視点をいただきました。
自己紹介を”単なる自己開示”だと捉えてしまうと、自分が何を開示したいか?という視点になりがち。
でも、自己紹介の目的は、”次のコミュニケーションを生むために、他者にとって必要な情報開示”なんだという認識に立つと、視点は相手もしくは、相手との関係性に移ります。
自己開示って、本当に人との関係性において一番の肝だなということを、最近強く感じています。それは、オンラインでも同じ。
いやむしろ、相手の表情や声のトーンなど、通常の対面コミュニケーションで重要視される他の情報(当ブログで橋本が、メラビアンの法則をご紹介していましたね)が得られないからこそ、言語情報としてどんな自己開示をするか、何を伝えるか、ということが、そのままシンプルに相手に届きます。メールやSNSなどオンラインを使ったコミュニケーションが増えている昨今だからこそ、より一層、自己開示スキルは重要になると言えるかもしれません。
円滑なコミュニケーションの第一歩は率直な自己開示
初めての人とのコミュニケーションには少なからず不安がつきまとうもの。相手がどんな風に受け取るかわからない(情報の解釈は一様ではない)という、自己開示のリスクにばかり目がいってしまうと、ついつい所属と名前だけ、のようなそっけない自己紹介になりがちですね。
でも、そんな自己紹介では、相手に「これから一緒にコミュニケーションを深めて関係を作っていきましょう」というメッセージが伝わらない、という、人間関係構築においては致命的なリスクが!
先ほどご紹介した「初頭効果」で言うと、大きなマイナス効果を生んでしまう可能性が高いということです。
率直な自己開示が、相手との心理的距離を縮め、その後の円滑なコミュニケーションの第一歩になるということを、改めて意識したいですね。
素直に、まっすぐに自分のことを伝えられたらいいなぁと、そんなフレッシュな気持ちがしている春です。
この春、皆さんはどんな自己紹介をされますか?