STAFF BLOG
12.182014
研修での回答は、現実世界の回答ではない?
回答が1時間も違う?!
突然ですが、あなたなら何と回答しますか?
Q1 あなたの家からAさんの家まで50分かかります。約束の13時30分までに到着するためには、何時に家を出ればいいですか?
→ はい、簡単ですね。小学生で勉強する問題です。答えは12時40分。
では、次の問題はどうでしょうか?
Q2 貴社からA社まで50分かかります。アポイントの13時30分までに到着するためには、何時に会社を出ればいいですか?
→ はい、私なら…12時40分ではないです。
少なくともアポイントの5分前には到着しておきたいし、交通手段にもよりますが、万一の場合に備えて少し余裕を持って移動時間はみておきたい。しかもお昼時なので、12時から大急ぎでランチを食べるよりは、早めに会社を出てA社の近くでランチを取る方がいいかも…などと考えると、回答は、もしかしたら11時40分かもしれません。
そう、1時間も違う答えが出る可能性があるのです!でも、学校での12時40分という回答も、現実世界での11時40分という回答も、どちらかが間違っているというわけではなく、その場で求められている問いに対して相応しい回答と言えるでしょう。
研修を業務での実践に繋げるための工程とは?
研修後の実践フォローのサービスhabi+Do!プラクティスを提供し始めて、私たちが最も驚いたことは、「研修の中で書いた目標・アクションリスト」と、明日から「業務で実践する目標・アクションリスト」は全くイコールではないという事実でした。
多くの研修において、研修時間内に「目標」や「アクションリスト」を書かせていることが多いですね。habi+Do!プラクティスで、研修翌日から実践する「目標」「アクションリスト」を登録してもらう際、これをそのまま書き写すことでスタートできるものと考えていたのですが、そうではない、ということが明らかになってきたのです。
つまり言い換えれば、研修(学校)で求められる正解・回答は、現実世界での正解・回答とは限らないということですね。
habi+Do!プラクティスの導入事例を見ていく中で、「多くの人にとって、学んだことは、そのままでは現実世界では使用に耐えるものにならず、現実世界(業務)用に”変換する”という工程が必要らしい」ということがわかってきました。でも通常の研修では、この工程はありません。その結果「研修なんか参加したって、何も変わらない」というような悲劇がしばしば起こっているのではないでしょうか。子どもたちが「数学(物理・化学…etc)なんか勉強したって、どうせ現実社会で使えない」と感じてしまう悲劇が起こるのと、よく似ていますね。
学んだことを、いかに自分の現実世界(業務)における課題に落とし込み、現実的な取り組み目標として設定・実践させるか。そのための工程として、habi+Do!プラクティスのご活用を検討される人事・教育担当者の方が増えています。
貴社の研修は、現実世界(業務)に活かされていますか?