STAFF BLOG
6.52016
あなたの会社が目指しているのは、何色の「健康」?
スタッフ舞田です。今、いろんな会社で「健康経営」についてディスカッションさせていただく機会があるんですが、本当に「健康」の定義って難しい!と実感中。私の話してる「健康」と、相手の話している「健康」がどこまで一致しているのか、話せば話すほど、多様な捉え方のある言葉だと感じます。
ということで、頭の整理のために、試しにマトリクスにしてみました。(※注:あくまでも、私の個人的な感覚による分類です!議論のたたき台のためのものとお考えください。)
あなたの会社が行っている「健康」施策は何色ですか?
会社が従来から行ってきた「健康施策」って、青色(産業保健)が主で、健康意識の高い一部の会社がピンク(福利厚生)の一つとして健康サービスの利用を促したり、まれに緑(体力測定等)の施策を実施されてきたと思うんですよね。でも、ここにきて「健康経営」が注目されてきた理由としては、思うように健康推進できていない、以下のような課題があるのではないでしょうか。
- 青色(産業保健)・・・法令遵守、医療費削減、疾病リスク管理(病気の人を病気じゃない状態にする、リスクのある人をリスクの少ない状態にする)が目的。健康課題のある人に指導を行うも、個人の生活習慣や行動に介入するのは限界がある。
- ピンク(福利厚生)・・・希望者が各種健康サービスを任意で利用。残念ながら本来利用してほしい(もっと健康度をUPしてほしい)従業員は利用してくれないことが多い。
つまり、自律した健康マネジメントを組織的に行う、黄色の領域に関する施策が抜け落ちていたのではないかと、そんな気がしています。
黄色の領域をそのまま「Well-being」、「健康経営」と言ってしまうのは乱暴すぎますが、その組織で働く全ての従業員を対象にした、自律的な健康(”病気じゃない状態”じゃなくて、”元気”の方!)を実現するための健康施策。働く人が、当たり前に自分の健康マネジメントを行っている、そんなWell-beingな従業員づくりを通して、Well-beingな組織を作るのが「健康経営」じゃないかなと、まだまだ仮説の域を出ませんが、個人的にそんな風に感じています。
実は、Be&Doでは、設立当初から「Well-being the nations(心身ともにイキイキとした、より良い状態を志す集団とう意味の造語)」な人々や組織を増やしていきたいという想いを掲げてきました。
もちろん、従来から産業保健が担ってきた「健康管理」も、「福利厚生」も、従業員の「健康」を高める施策として重要なことは間違いありません。各色の目的を明確にした上で、イキイキとした組織作りという視点で「健康経営」が語られると、もっとわかりやすいのかなと思っています。
ぜひ一度、このマトリクスを議論のきっかけにして、何色の「健康」を目指しているのかを社内で共有いただくチャンスにしていただけたら、面白い発見があるかもしれません!