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11.302016
生理的情緒的高揚から生まれる自信を長続きさせるには?~ドキドキ、わくわくをカタチにする!

ドキドキする恋愛小説を読んで私も…いや、わくわくするビジネス書を読んで私も!
刺激的な話を聞いたり、わくわくする体験をして、自分もいっちょやったるで!と思うようなこと、経験されたことはありますか?
でも、せっかくヤル気になったのに、長続きしないんだよね…ということはないでしょうか。
自己効力感(Self-Efficacy)を高める要素の一つである「生理的情緒的高揚」というものがあります。今回はこれに焦点をあててみます。
自己効力感を高める生理的情緒的高揚
これは、ドキドキとかワクワクのようなものです。あなたはドキドキ、ワクワク(生理的情緒的高揚)はどのようなときに感じていますか?
例えば、あるビジネスパーソンが、かねてから興味のある自分自身の仕事やスキルアップにも役に立ちそうなセミナーに行って、そのプレゼンターの話にとても感銘を受け、その場のセミナーの演出や雰囲気にも多少の影響を受けて、なぜか自分自身もとっても自信に満ち溢れる。
「明日から!いや、今日から俺は!!!」
みたいになります。これって、自分も行動をしてみよう!って思えている状態で、自己効力感が高まったといえます。
ただし、「生理的情緒的高揚」については、1つ難点があります。
そう、それは、“長続きしない”です。
自己効力感を高める他の要素「達成体験」「代理体験」「言語的説得」と比較すると、長続きしない。
じゃあ、どうすればせっかく得た自信を継続させ、行動に結び付けることができるのか。ましてや、その行動を継続させることができるのか。
せっかく生まれた自己効力感を維持向上するには?
それはやっぱりまずは行動をやってみることで「達成体験」を得ることが一番です。どんなに小さなスモールステップでもいい(むしろそのほうが達成体験を積むことができます)ので、アクションプランを立てたら小さく駆け出し達成体験を積むことが大切です。

やれば俺ってできる!!
じゃあ、もっと自己効力感を高めるには?もっと行動を継続させて成果に結びつけるにはどうすればいいでしょうか。
次にやることは、同じ目標や同じミッションを追う仲間を見つけることです。仲間の頑張りが見えると、「あの人も頑張っているんだから、自分も頑張ろう!」「あの人にできるんだったら、自分にだってできる!」と行動が動機づけられます。これはまさしく「代理体験」になるわけです。

仲間を集めるなんて簡単なんだぜ。
ではもっともっと自己効力感を高めるにはどうすればいいでしょうか。
それは仲間同士で励ましあうこと。もしできるならば師と仰ぐような人についてもらうこと。そういった人たちから「あなたならできるよ!」「よくがんばってるね!」「すごいよ!」って言ってもらえると、悪い気がする人はいないでしょう。また行動が動機づけられますね。これ、まさしく「言語的説得」なんです。

グッジョブ!と声をかける同僚?上司?
まとめると、
- スモールステップでやってみる
- 仲間を集める(見つける、参加する)
- 励ましあう、認め合う
です。
私たちBe&Doがもつ独自の行動変容のメソッドであるTREEダイナミクス®には、この自己効力感を高める手法がとても重要な役割を果たしています。そして、それに基づき設計されているエンゲージメントツールHabi*doは、チームでこのサイクルをまわすことが実現できる仕組みです。
自律的に目標を追い、自発的に行動をして、チームで一体感を生む。それは目標や組織に対するエンゲージメントが高まることを意味します。そこにいる人たちの自己効力感を高めることは、企業でいえば業績や生産性に直結するものなのです。
だからせっかく有名な講師を呼んで社内セミナーをしたって、渾身の企画で研修をしたって、そのあとが伴わなければ、せっかくの効果も一時的なもので終わってしまうのも当然ですね!現場での実践が大事です。そのときには、各自の自律も大事ですが、それを支援するマネージャーの役割も大切です。この考え方は、現場力を高めることにも通じますね。
ヤル気、モチベーションが高まったからといって、行動にはなかなか結び付かないということが研究で明らかになっていますが、自己効力感が高まれば行動につながるという研究結果は出ているわけです。
そのやる気を無駄にせず、まずは小さく「やってみよう!」ですね!