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働き方改革のカギは現場のマネジメント!3つの具体策~従業員エンゲージメント向上の実証データより

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働き方改革は急務ですが

長時間労働の是正や、多様なワークスタイルを認めることなど、「働き方改革」の話題が増えています。

会社としての制度や仕組みにより環境を整えることもとても重要ですが、それだけでは本質的な“働き方改革”と言えないかもしれません。

残業禁止をしたとしても、実質的な業務改善を後回しにしてしまうと、むしろ逆効果になることも多いでしょう。

例えば業務の時短にだけ焦点をあててしまうと、自分の業務を勤務時間内に終わらせるために他の社員の仕事を手伝わないなんて話や、余計な雑談はしないほうがいいのでコミュニケーションはとりたくないといった本末転倒な話もでてきかねません。

それどころか、業務改善もせず、組織としての協働の意識が希薄になってしまうと、見えないところでサービス残業をしていたり、結局仕事が勤務時間内に終えられないことでストレスや不満につながってしまいます。

一心不乱にパソコンを打つビジネスパーソンたち

隣の同僚の業務は興味なし?

働き方改革は、ただ従業員が楽をするような話ではありません。
ひとりひとりの社員自身はもちろんのこと、組織としての生産性を向上していくことが求められます。
そもそも長時間労働の是正も、健康的に生産性を高めるうえで重要ですが、上記のような例だと、生産性は低下する一方ではないでしょうか。

では、社員一人ひとりが自律し、主体性をもって働いてもらうにはどうしたらいいでしょうか?
働き方改革により組織の力を維持向上するには、何が必要でしょうか。

従業員エンゲージメントに関連する指標が高まった実証データ

先日、一般社団法人 人と組織の活性化研究会としてリリース発表された、「健康経営により、従業員のモチベーションが高まることを実証」にヒントがあります。
分科会のHHHの会で実施された検証は、当社Be&Doの提供するエンゲージメントツールHabi*doを用いて各社共通のプログラム「健康100日プロジェクト(健康をテーマとした一種の小集団活動)」を実施し、その事前・事後のアンケートデータです。

従業員エンゲージメントに関して優位な変化のあったグラフ

人と組織の活性化研究会プレスリリースより引用(13社715名の実証)

働き方改革が求められる背景には、今後さらに厳しさを増すであろう労働力不足があげられることは言うまでもありません。
人材採用は難しくなり、従業員の離職を防ぐことに加え生産性を向上していくことが求められてきます。

そこで注目されているのは従業員エンゲージメントです。
従業員エンゲージメントは、いわゆるES(従業員満足)とは異なります。

従業員エンゲージメントとは、従業員がその会社や組織や仕事に対してどれだけつながりを感じるか、愛着を感じるか。組織や仲間と目的・目標を共有することによるコミットメントのことです。

ここでデータについて少し振り返ってみます。

協力的モチベーション(上司や同僚との協働意欲)

同僚と一緒に仕事をする

チームで働くということは、ひとりで仕事をするよりも相乗効果があることを期待されているからです。
相乗効果を生むチームは、当然のことながらチームの目標に向かって何らかの協働をしています。
時短だけに焦点をあてすぎると、チームの仲間の仕事を手伝わない、自分が早く退勤できればいいといった冒頭のようなことが起こります。
協力的モチベーションを育み、チームの協働が生まれれば、それは自律型チームとなります。

組織コミットメント(会社に対する愛着・忠誠心)

手を組む職場のチーム

会社に対するロイヤリティという言葉で言い換えることもできます。
企業理念やビジョンに共感をしたり、事業の目的にコミットメントすることは大切です。
ただそれ以外にも、自分たちのために場や環境を用意してくれたということへの感謝や、会社にいる人たち・チームの仲間に対する愛着もここに含まれると思います。

創意工夫(仕事における創意工夫行動)

イノベーションも業務改善も

いわれるままタスクをこなし、仕事をするだけでは創意工夫は生まれませんよね!
例えば毎日のルーチンワークでも、何か改善点はないかと主体的に考えることも創意工夫のひとつです。
チームにどのように情報共有すれば効率的か、どんなふうに仕組みをつくったら売上がUPするか、コストを削減できるかなどを考えることも創意工夫です。
また新規事業や製品アイデアを検討するような“イノベーション”が生まれる原点もこれにあたりますよね。

ネットワーキング(積極的な人間関係構築)

握手するビジネスパーソン

公私を区別して人間関係を構築したくない!という価値観もあるでしょうが、その話はさておき、やはり仕事を円滑に効率的に進めるためには人間関係を構築することは重要であることはいうまでもありません。
人間関係ができていれば、小さなことも相談がしやすくなったりします。
同じ部署だけの話ではありません。他部署と意思疎通がスムーズにとれたなら、コミュニケーションに余計な心的ストレスも少なくなり、時間的なロスも少なくなります。いわゆるコミュニケーションコストが下がり、労働時間削減にもつながります。(休憩時間の雑談がチームパフォーマンスをあげるという話はここにつながっているのではないでしょうか)

エンゲージメントが高まった背景(仮説)と現場マネジメントで始められる3つのこと

Good job text on adhesive note at office

今回のプロジェクトは規模は違えど各社共通のことを実施したことを踏まえれば、そのプロセスで起こったことを見てみることにします。

  • チームで目標を共有した
  • 自発的に各自が目標を立てた
  • 目標への日々のプロセスを可視化して共有した
  • チーム内に承認・フィードバックが盛んに行われた
  • 職場に共通の話題が生まれた
  • 成果を実感することで自信が生まれた

このようなことがおよそ共通して起こっていたことがわかります。
(実証研究の結果や今後の課題感を含む学術的な見解は、より詳細な成果公表がされる従業員の自律と主体性を引き出す「働き方改革」フォーラムにご参加ください。)

今回、健康経営をテーマに「健康増進を小集団活動として組織的に実施する」というようなことを行っていました。
この「健康」というテーマを「業務」に置き換えて、組織の最小単位である各チームが実施することもできますよね。

エンゲージメントが高まるプロセスを、日常的に現場のチームで実施していくことで、おのずと主体性をはぐくみ、自律したチームになっていくのではないでしょうか。
従業員エンゲージメントが高まると、売上UPや顧客満足度UP、品質改善や安全面の向上、もちろん離職防止にいたるまで、業績向上にかかわるあらゆるパフォーマンス指標が向上したという研究データがあります。

その具体策については、様々な方法があると思います。
ただ、それを一過性のものにしないためには、やはり日々の業務のなかで、当たり前のように実現していくためには、現場のチームマネジメントがとても重要になることは間違いありません。

  1. チームで目標を共有化できていますか?
  2. 日々のプロセスを可視化できていますか?
  3. プロセスを承認しフィードバックをできていますか?

この3つを最低限できる状態にすることが重要です。

働き方改革の具体策としても有効

Growth Planning Ideas Goal Development Concept

長時間労働の是正:業務改善・コミュニケーションコストを減らすこと

目標やプロセスを可視化することで、同僚がどんなミッションをもって、どんな仕事をしているのか認識できれば、そこに発生する無駄なコミュニケーションコストが削減されます。

「隣の人が何をしているかわからない」「自分のことだけやればいい」「何やっているかわからないし相談できない」なんていうことが起こっていませんか?

目標とプロセスが可視化されることで、お互いがどんな仕事をしているかわかるし、助け合うこともできれば、そこにリスペクトも生まれるかもしれません。
ひとりで抱えていたら時間がかかった仕事も、ひとに聞いたらすぐに解決するものもあります。
チームで協働するからこそシナジーが生まれます。

ダイバーシティ:働き方の多様性を認めること

働き方の多様性は、それぞれの価値観やライフステージに合わせて、各自がパフォーマンスを発揮するために重要といわれています。

職場で長時間働いてるからエライというのは、時代遅れも甚だしいですよね。労働時間で価値をはかる時代はとっくに終わっているかもしれません。

たとえ時短勤務であったり、リモートワーカーであっても、働く場所や時間にかかわらず生む価値やパフォーマンスが同等以上という人は私の知っている人にもたくさんいます。

ただそこには、お互いの信頼関係が重要であり、理解があってこそ成り立つものでもあります。

繰り返すようですが、ここでも目標とプロセスを共有することがカギとなります。

多拠点化が進んだり、在宅勤務など離れ離れで働いていたり、シフト勤務や、直行直帰など、時間や場所をこえて働くためには、チームで目標とプロセスを可視化することが重要な意味を持ちます。

目標とプロセスを日々共有できていれば、チームとして協働しやすくなるだけではなく、お互いの理解にもつながり信頼関係にもつながります。

健康経営:心身が健康的に働ける場であること

パフォーマンス高く働くためには、やはり心身の健康も重要です。

ここには長時間労働による睡眠不足や、不摂生が影響したり、デスクワークなどの座り仕事が多く運動不足が起こったりと、やはり働き方改革のひとつとして捉えられるべき理由があります。これらは心身両面に作用するといわれています。

これらに加えて、人間関係によるストレスも大きな問題です。

繰り返すようですが、ここでもやはり目標とプロセスが日々共有され、それをお互いに承認・フィードバックをしっかりできていれば、この問題は減少するのではないかと思います。

離職につながる原因として実は人間関係が多いのもうなずけますよね。多くの場合「自分の頑張りをわかってくれない!」ですから。もちろん「成長が実感できない!」というのもしかりですが、これらも目標とプロセスを可視化し、成長を実感できればまた変わってくるのではないでしょうか。

  1. チームで目標を共有化する
  2. 日々のプロセスを可視化する
  3. プロセスを承認しフィードバックをする

この3点をチームとしてやっていくことです。現場のマネジメントがカギになります。

制度や仕組みなどの環境を整えるトップダウン型だけではなく、組織の最小単位であるチームごとでも取り組んでボトムアップしていくことができれば、会社としての働き方改革はよりいっそう加速し、本来の姿になるのかもしれません。

そんな組織が増えれば、会社も人ももっとイキイキするのではないかと思います。

世界中の人々のイキイキを実現することを目指して、引き続きテクノロジーの研究開発を進めながら、実践的な取り組みを広めていきます!

橋本 豊輝
楽しみながら課題を解決したり、成果をだす仕組みづくりがミッション。ゲーミフィケ―ションやソーシャルラーニングについて研究することがライフワーク。チームを強くする!がんばりを可視化するWEBアプリ「Habi*do」の企画・設計から開発プロジェクトに関わっています。

会社・チームをよくするヒント 5分でわかる!がんばり可視化WebアプリHabi*do

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