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貴社のOJT、見直すなら今!

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スタッフ舞田です。今日は、今話題の1冊をご紹介したいと思います。

従来のOJTが機能しなくなってきている

『「自分ごと」だと人は育つ』(博報堂大学編/日本経済新聞出版社)
博報堂大学が2006年から5年間かけて取り組んだ、従来型の新入社員教育の見直しの軌跡と、その集大成としての一つの解がここにあります。

先日、同書の執筆者であり、自称「OJTオタク」とおっしゃる白井剛司氏(㈱博報堂 人材開発戦略室 マネジメントプランニングディレクター)と情報交換させていただく機会をいただきました。

そもそも同社がOJTの抜本的見直しに取り組まれたのは、従来のOJTが機能しなくなってきているという声が現場から聞こえるようになったことがきっかけだったとのこと。
新人が思ったように育たないとき、つい「最近の若者は・・・」などという文脈で一括りにされがちですが、育てる側、育てられる側、どちらかに偏るのではなく、どうすれば両者にとってうまくいく(=機能する)OJTが実現できるのかという中立の視点からのアプローチが新鮮でした。

昨今のOJTが機能しなくなってきているのは、よく指摘される新人の価値観の変化(まずは経験してから学ぶ→経験する前に学びたい、等)という側面だけではないようです。

社会環境の変化そして現場の変化

ICTの進化による業務の効率化、マーケットのスピード化・複雑化、従来新人に任せていたルーチン業務の外部委託化・・・社会環境の変化はここ10年の間でも、想像以上に大きなものとなっているのです。貴社の現場を見渡してみても思い当たるところがあるのではないでしょうか。

結果的に、新人は従来のようにゆっくり周辺業務に取組みながら先輩の背中を見て学ぶというプロセスを経ずに、いきなり難易度の高い仕事や職場への適応を余儀なくされている、と同書は指摘しています。このような現状を踏まえてOJTを行わなければ、効果的な育成ができないのは言うまでもありません。
同書では、新人の育成度を日々の取組みから的確に把握することにより、「任せて・見る」から「任せ・きる」というプロセスを経て「自分ごと」として仕事に取組む体験をさせることを提唱しています。

白井氏からお話を伺う中で印象的だったのは、OJTトレーナーを担う現場の最前線にいる社員に対して、畏怖に近いリスペクトの気持ちを持っているとおっしゃる横顔でした。自身も営業を10年余り経験されているからこそ、でしょうか。
日々、顧客やマーケットと相対しながら成果を出し続けることの意味や大変さに思いを馳せることができるからこそ、現場で生きるOJTを作り、効果的な運用ができていらっしゃるのではないかと感じました。

OJTの成否そして役割とは

先日、当社サイトでも事例としてご紹介した株式会社TMJ様でも、採用時の研修だけでなく、現場を巻き込んだ育成プログラムを実施することで大きな成果を上げていらっしゃいました。
OJTの成否は、現場任せにせず、日々の業務やそこで生まれる悩みやつまづきを、いかに細やかに把握してフォローし、育成課題を明確にしていくしくみを作るか、という点にあると言えそうです。

OJTは、新規採用者が仕事を習得していくだけでなく、そのプロセスを通して組織文化や、仕事を通した人間関係までも理解し、組織人としての基礎を築いていく重要な役割を持ったものです。
長年にわたって受け継がれてきているがゆえに見過ごされがちですが、改めて、今の貴社にとって有効なOJTのあり方、進め方について検討されてみてはいかがでしょうか。
季節は春。まさにOJTが始まろうとしている今が、来年度も含めた見直しのチャンスかもしれません。

「自分ごと」だと人は育つ 「任せて・見る」「任せ・きる」の新入社員OJT

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書いたひと

舞田美和
舞田美和
Be&Doコンサルタント/パフォーマンスUPできる効果的なHabi*do活用をご提案・ご支援しています。人材サービス・教育研修の企画営業を経て、人事・採用、大学の新設・運営業務の後、現職。CDAキャリアカウンセラー・健康経営アドバイザー。

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