STAFF BLOG
9.292015
この世には「誰も実行しないアクションプラン」が充ち満ちている?!
スタッフ舞田です。
先日、”大人の学びを科学する”をテーマに研究されている、東京大学 大学総合教育研究センター 准教授の中原淳先生が、ご自身のブログで企業研修のあり方について鋭く指摘されていました。
本当に「研修が終わる」のは、研修で学んだことが、実践され、成果をだし、習慣化したときである。
「アクションプランを創らせること」が研修ではなく、「アクションプランを実行させるまで寄り添うこと」が研修の仕事。
「研修」に時間をかけるのではなく、研修後に時間をかけろ!
さすが、企業・組織における学習・コミュニケーション・リーダーシップについて、現場に密着されながら実践を通して研究されている中原先生ならではの視点だなぁと、いちいち首がむち打ちになりそうなくらい頷いてしまいました。
当社のサービス(habi+Do!プラクティス)で研修後のフォローアップをお手伝いすることも多いのですが、本当の意味で、このフォローの重要性に共感してコミットされる企業・研修担当者はまだまだ少ないと感じる今日この頃です。
「必要だということはよくわかるんだけどね」・・・と、仰りながらも、「人事がそこまで関与する必要があるのかな」「それは現場のマネジメントの問題だから」「従来の研修費を捻出するのが精いっぱいだから無理」「上の者を説得できないんだよね」「受講者に負担をかけたくない」etc・・・。
どのご意見も、ごもっともだと思います。
それぞれの組織にはそれぞれの事情があり、慣習があります。今までの「研修会場に座っている時間=学びの時間」というスタイルを変えるのは簡単なことではないですよね。だけど、だからこそ、「研修会場を出て、現場で試行錯誤しながら実践する時間=学びの時間」だと、あえてご提案したいと思います。
研修で学んだことを実践するのは、今までの習慣を変えるのだから、そもそも「大変なこと」で、「やりにくい違和感」があって「面倒くさい」もの。それを前提にして、受講者に変化を迫らなければ、研修はいつまでたっても終わらない、のだなぁと、改めて思います。
もちろん、その面倒くさいことを、楽しみながらできるように支援する仕組みと仕掛けこそが、肝です!中原先生の仰る①研修後に時間と手間をかけ、②アクションプランを実行させるまで寄り添いながら、③実践を習慣化させる仕組みにプラスして、私たちはチームで楽しみながら学び合うという要素も重要だと考えています。
これからも、「誰も実行しないアクションプラン」を量産しない、新しい研修フォローをご提案していきたいと思います。