STAFF BLOG
7.12014
意志力は感染する?!
ダイエット中なのに、一緒にランチする友人がデザート付のセットをオーダーしたら、ついつられて「私も同じセットを・・・」とか、
明日も仕事が早いし今日は1杯だけで帰るぞ、と思っていたのに、隣で同僚がビールをおかわりしたら、つい「俺も、もう1杯・・・」とか・・・。
ほらほら、あなたにも身に覚えがありませんか?
あんなに強く決意したはずの目標も、一瞬で脆くも崩れ去ってしまう・・・意志が弱い、では片づけられない”不可抗力”と言ってしかるべき症状、ありますよね。
それはもしかしたら、あの病原菌に感染したのかもしれません。
その菌の名前は・・・いえいえ、菌がいるわけじゃないのですが、私たちの脳に組み込まれたミラーニューロンの仕業によって、人には目に入った情報を真似たがる習性があり、自分の意志とは裏腹に、無意識に社会的感染が広がってしまうらしいのです。
感染するのは、悪いことばかりじゃありません!
この社会的感染、目標達成を阻害するばかりじゃなくて、うまく利用すれば目標達成を後押しする力も強力なんです。
自分と同じテーマ・目標に取り組む誰かが、強い意志力を発揮しているのを目にしたり、目標達成のための行動を実践しているのを目にすることで、その意志力もちゃんと感染してくれる、強い味方でもあるということです。
自分にとってはチャレンジングな目標・行動も、他のみんながやっていることを知ると、それが”普通”のこと、”あたりまえ”のことに感じられて自然と頑張れてしまう、というのが人間。
つまり一人の「意志」が、誰かの「意志」を生み、それがチーム全体に感染拡大すれば、目標達成のための強い意志力を持った最強のチームが出来上がるということなんです。
要は、感染力の使い方次第ということですね。
さらに感染力を高めたいなら・・・
自分がやると言ったことを、ちゃんとやったかどうかを報告し合う、という何らかの義務感を発生させるのも、感染源を増やすとても有効な手段です。チームで目標を共有し合い、それを報告し合う、という仕組みを用意することで、積極的に“良い”感染を広げ、強めることができますね。
あなたのチームにも、“良い意志力”を、どんどん感染拡大させませんか?
※参考文献:ケリー・マクゴニガル著「スタンフォードの自分を変える教室」(大和書房)