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5.162016
SNS上の炎上より厄介な日常のオンラインコミュニケーション「ムカつかせる文体」とは?~ねちっこい系編~
日常のコミュニケーションの大半がSNSやメールに代ってきているといっても過言ではない。
音声のコミュニケーションより文字を通じてのやりとりに代わっている。
時折、「炎上」などと派手な批判合戦が繰り広げられることもあるが、それよりも厄介なのは、日常のオンラインのやりとりから生じる信頼感の低下や、モチベーションの低下だ。なにしろ仕事上のやりとりであれば、生産性に直結する。家族や友人間の場合では、人間関係にも直接影響するからである。
発信者の意図とは異なり、受信側が不快に感じるムカつかせる文体について、筆者の稚拙な考察を述べる。
今回は「ねちっこい系」を紹介しよう。
ねちっこい文体とは
この文章、言いたいことはわかるけど、一言多いよね~と感じる文章。それがねちっこい系である。
例に出すと
「○○さんに確認です。▲▼の書類を※※に直していただけましたか。確認のメールをお願いします。これからはこんなメールを送る前にそちらからご連絡いただけると助かるのですが。」
みたいな感じだ。最後の「こんなメールを・・・」はまったく余分だが、本人は書かずにいられないのだろう。
ねちっこくなるのは、一言一句、自分の考えを誤解なく相手に伝えたいことの現れだ。
慎重な人に多い書き方である。加えておせっかいな要素もある。「教えてあげなくちゃ」という親切心がくどさにもつながる。
問題は、単にねちっこいだけでなく、相手を追い詰めるような書きぶりになると、相手をムカつかせることに成功する。
「あなたは○月○日までにやると前回のメールで書いていましたが、今日はその○月○日ですが、今の時点でまだ連絡がありません。本当に今日中にやるんですよね」
まぁ、このようなメールを送りたくなるようなときもあるが、そんなときは深呼吸をして、心を落ち着かせてから書くほうが無難だ。
対面でのコミュニケーションではなくメールで一方的に送ると余計に相手の心には強く伝わる。
文体を冷静に書くとこうなるはず。事実+相手への配慮で十分伝わるはずである。
「今日はお約束の期日です。ご連絡をお待ちしています。」
そうそう。顔文字などで感情を補足するのもいいアイデアだが、ねちっこい文体に顔文字などをつけるとかえってうんざりされたりするので、すっきり文体の書き方を身に着けられることをお勧めする。