インセンティブの落とし穴。与えれば与えるほど、やる気がなくなる?!~『モチベーション3.0』より(2) | Be & Do Inc.

ブログ

インセンティブの落とし穴。与えれば与えるほど、やる気がなくなる?!~『モチベーション3.0』より(2)

モチベーション3.0(2)

スタッフ舞田です。

前回ご紹介した『モチベーション3.0』。(前回の記事はこちら

「え?!そうだったの?!」と、目から鱗だったポイントを今日はご紹介しようと思います。

インセンティブ制度でモチベーションを持続させることはできるのか

多くの会社で取り入れられているインセンティブ制度。
報酬を与えれば与えるほど、やる気を下げる、創造性を下げるって、知ってました???

そんなはずはない!!!って意義を唱えたい人もいっぱいいると思います。
「行為に報酬を与えれば、多くの行為を引き出し、行為を罰すれば、その行為は少なくなる。」という、いわゆるアメとムチ手法は、様々なマネジメントのベースにあると言っても過言ではありません。ところが、こんなショッキングなことが、事実として指摘されています。

ひとたび(安定した生活のための)基本的な報酬ラインが満たされてくると、アメとムチは、意図した目的とは”正反対”の効果を生み出す場合が多い。モチベーションを上げるはずのメカニズムが、モチベーションを下げるようになる。(中略)アメとムチは、ネガティブな行動を抑制するどころか、往々にしてそれを助長する。

その一例がこちら。
自由時間に楽しそうに絵を描いている子どもたちを3群に分け、①のグループには絵を描いたら賞状がもらえるとあらかじめ知らせておき、描き終えたら賞状を渡した。②のグループには賞がもらえることを知らせず、描き終えたら賞状を渡した。③のグループには賞状を渡さなかった。
そして2週間後の自由時間を観察してみると、②と③のグループの子どもたちは、以前と変わらず楽しそうに絵を描いていたが、①のグループは、明らかに絵を描くことに興味を失ってしまっていたというのです。

つまり、実験から2週間も経過していたにも関わらず、報酬(インセンティブ)を与えられたことによって、自発的な楽しい活動が=報酬を得るための楽しくない活動に成り下がってしまったということです。

注目すべきは、②のグループ。
同じ賞状をもらっていても、絵を描いた結果としての褒章であれば悪影響にはならなかったという点です。報酬を与える際の注意点は、交換条件付の報酬にはしないということですね。

他にも、ビジネスシーンでの事例や、学生を対象にした事例など、多くの研究結果が同様に残念な結果を示しています。
さらに注目すべきは、目先の報酬によって、近視眼的な成果を求めるあまり創造性も奪われてしまう、という点。
一方で、アメとムチが機能するケースについても言及されています。手順の決まったルーチン作業や、一時的にやる気を引き出すには有効な施策とのこと。

いかがでしたか?そろそろ貴社の人事制度・マネジメントスタイルも、バージョンアップが迫られている時かもしれません。

モチベーションをめぐる貴重な発見がありました。おすすめの一冊です!

※私も、間違っても子どもの「おてつだい」を報酬制にはするまい!と心に誓いました。
うっかり報酬制にしたが最後、家族のために役立つ喜びを奪い、報酬を貰わなければやりたくない労働であるという認識を植え付けてしまいかねませんから!

関連記事

この記事を書いたメンバー

舞田美和
舞田美和
Be&Doプランナー/ ”ひとり一人の凸凹を活かし、チームでチカラを最大化できる仕掛け”をご提案しています。人材サービス・教育研修の企画営業を経て、人事・採用、大学の新設・運営業務の後、現職。CDAキャリアカウンセラー・健康経営アドバイザー。

メンバー

  • 石見 一女
  • 岡本 映一
  • 橋本 豊輝
  • 舞田美和
  • 藤井雄吾
  • えりか
  • みさ
  • マーク
  • Zheng Li
  • 雪丸由香
  • 持部 ミカ
  • Be&Do inc.
  • misaki

最近の記事

Facebook

Twitter

ページ上部へ戻る