個人と組織、両方のイキイキを考える知識とスキルがPsyCap Masterにはある

  • PsyCap Master認定者インタビュー
PsyCap Master
氏名
塩谷 かおり
プロフィール
ITサービスやエレクトロニクス企業で30数年間に亘って勤務し、その大半で人材マネジメント(人事、採用教育等)に携わる。現在は大学の教員として、組織における人間行動の分野を主に担当している。

心理的資本を高める介入法=ガイディングのスキルを有するPsyCap Masterの認定を取得された塩谷かおりさん(写真右)に、お話を伺いました。聞き手:Be&Do小西(写真左)

心理的資本に関心を持たれた背景をお聞かせください。

私と同年代の方々が働いてきた数十年は、経済のアップダウン、IT技術革新、グローバル化、雇用における男女の機会均等や多様性推進、働き方改革など変化がとても激しいものでした。その中で、長く人材マネジメントに携わってきたので、どうすれば個人も組織もイキイキとできるか、いつもそのことを考えてきました。

企業において人材マネジメントの仕事をしていると、ポジティブ・ネガティブ含めいろいろな局面で、社員の方とパーソナルなお話しをする機会があります。採用・昇進時やその後のフォローアップ、パフォーマンスやメンタル面で不調な方やその上司による相談、ミドルシニア層のキャリアステップ、事業再編など、様々な場面で組織メンバーの一人ひとりと向き合ってきました。そのような仕事柄、コーチングや組織開発について学んだり、産業カウンセラーの資格を取得したりといった機会はこれまでも多くありましたので、自然と心理的資本にも関心を持ちました。

個人の活性化はもちろんのこと、その先に組織の発展への視点がいつもある

PsyCap Masterのどんなところに共感していただいたのでしょうか?

PsyCap Master認定講座を受講する前にも、Be&Doさんが発信される心理的資本に関する情報やノウハウに触れる機会がありました。その中で、個人の活性化はもちろんのこと、その先に組織としての発展への視点がいつもあることに共感を覚えていました。企業というのは組織の分かりやすい例ですが、ある目的をもった人が何人かいれば集団になりますよね。複数の人がいることで一人では成せないことができるので、個人だけでなく集団や組織を活性化することによって成果を出す視点は欠かせないと考えています。

また、ガイディングにおけるポジティブな発想が個人的に好みです。例えば機械によるものづくりの現場では、たまたま上手くいったりいかなかったりするのでは困るので、なぜなぜ分析のような問題の原因究明が必要といわれます。一方、人間に焦点をあてると機械と同じようには考えられないですよね。機械を褒めたりしても調子よくなりませんが、人間は褒められることや小さな成功体験によって、自信が生まれたりすることもあるので、ポジティブなアプローチが効果をもたらすと思うのです。

勿論ケースバイケースで、うまくいかなかったことや失敗の原因を考えるアプローチもありますが、心理的資本においては強みを伸ばすとか、上手くいっているところを見つけてその方法を試みるという、原因究明とは逆のアプローチをとることも多いように感じています。実際にPsyCap Master認定講座のテキストを読んでみても、細部に亘ってそのようなポジティブなスタンスを重視されていることが伝わってきました。

実践的な学びや気づきを得られるワークショップは、認定取得後も参加しています

受講されていかがでしたか?

学びやすい仕組みだと感じるところが多かったです。テキストは単元毎に週次で配信され、仕事をしながら学ぶ人にもペース配分をしやすいように配慮されていました。また、web上で他の受講者の方と声掛けや励まし合いながら進められるので、バーチャルながら一緒に学んでいる感覚がありました。ガイディングを学びつつ、そのスタンスを体現する場となっていますよね。

何といっても、ワークショップが良いです。受講者の皆さんと毎週行うケーススタディは実際にありそうな事例が多く、参加者の方の多様なものの見方やアプローチのアイデアに触れることができる貴重な機会になっています。自身や参加者のものの見方や思考の特徴や癖に気づくことが多々あります。ランチタイムの短い時間に、実践的な学びや気づきを得られるので、認定取得後もできる限り参加しています。

ご縁のあった方が自分なりの幸せを実感できるようにガイドしたい

今回学ばれたことを、今後どのように活かしていきたいとお考えでしょうか?

自らの経験に基づくものの見方や考え方の特徴への気づきから、日常の大学での仕事や生活において、特定の価値観が前提となる言動をしていないか、より意識するようになりました。人それぞれに暗黙の前提があることを心に留めておくことの大切さを実感しています。その点で、PsyCap Masterの発想や言葉遣いはフラットでやさしい表現なので、お互いに自然体で素直な関わり合いができるような気がしています。

学生と会話していると「自分がどうしたいのか分からない」「周囲と比べて、自信をもてない」といった声を聞き、心理的資本が成長途中なのかなと感じることがあります。学生はこれから社会に出ると、順調なときやそうでないときなど、いろいろなことがあるかと思います。自らの意志でもって対峙しなければならない事態に直面することもあるでしょう。そうして生きていく中で、いろいろあっても、自分なりに幸せを実感できるようであってほしい。せっかく縁があったひと、学生をはじめ、企業で働く人の自分らしいライフキャリアのお手伝いなど、人生100年をイキイキと生きたいと願う様々な年代の方の伴走をしたいと思っています。

私個人としては、心理的資本の自己調整に意識的に取り組めるようになったと感じています。”いい感じ”の状態でいるために、周囲からの影響だけでなく、ある程度自身で調整することが必要ですよね。これまでも情報としては知っていましたが、より自分のものとして取り入れ始めています。

どのような方に、PsyCap Master認定講座はおすすめでしょうか?

組織でマネジメントに携わっている方や人との関わりを仕事にされている人、そして学生、身近な家族や受講者自身にも応用できる知識とスキルが学べるので、どなたにもおすすめです。あとは、心理的資本は科学的なエビデンスがあるものなので、怪しくないですよ!とお伝えしたいです(笑)。人材やマネジメントの界隈で次々に流行りのワードが生まれたり消えていったりしますが、心理的資本はそれらと一線を隔すと思っています。そういう点でもおすすめです。

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