リーダーがHEROの共通認識を持って、社員の意欲を高める人財育成に活かす

  • PsyCap Master認定者インタビュー
PsyCap Master
氏名
吉田 生美
プロフィール
製造・コンサルティング業(日本テクノロジーソリューション株式会社)/ コミュニティサポート統括部 財務、労務、人事担当

心理的資本を高める介入法=ガイディングのスキルを有するPsyCap Masterの認定を取得された吉田生美さん(写真右)に、お話を伺いました。聞き手:Be&Do赤澤(写真左)

吉田さんのお仕事など、取り組まれていることは?

所属する企業では、社員の意欲を高めるプロジェクトチームのリーダーとして活動をしています。私たちの会社はほぼ全員が新卒入社の社員ということもあり、20代の若手が8割と多いのですが、新卒入社してからも持続してイキイキと活躍し、長期的なキャリアを描いていけるようなサポートに力を入れたいと思っています。

PsyCap Master認定講座の受講は当社の代表からの紹介がきっかけです。PsyCap Master認定講座は「イキイキと前向きに行動しパフォーマンスを発揮できるスキル」の習得ができる講座ですが、私たちが社内の共通言語として掲げている”人はコスト(費用)ではなくキャピタル(資源)である”という考え方に近く、リンクするものを感じました。当社では若い社員が多い為に、今リーダーポジションに就いている中堅の社員にロールモデルが少ないという課題があります。人が元々持っている力をどう発揮させるかが当社の重要なミッションである中で、私自身が心理的資本の概念やガイディングのスキルを学んで、社内の人財育成に活かしたいと思い、受講を決意しました。

同期生に刺激を受けながら学びを継続できた

受講前に感じていた不安などはありましたか?

講座は全てオンライン上で進むので、学習へのモチベーションが続くかなという不安はありました(笑)。また、講座に参加して専門的に学ぶのは初めての経験だったので、学びを実際の業務で活かせられるかな?という心配もありましたので、学びを職場の人財育成に繋げていくことを意識して、講座に取り組んでいました。

実際に受講されていかがでしたか?

体系的に知識を学ぶ中で、今まで感覚でやっていた社内の人財育成の取組みが、心理的資本の構成要素であるHEROとして共通理解していくことで、伸び悩んでいる社員も含めて、社員の意欲を高める人財育成に活かしていけると感じました。

受講中に使用する専用サイトでは、コミュニケーションが活発で、同期生のアウトプットの投稿に刺激を受けたり、自分が学んだことに対するアウトプットの投稿に対して他の受講生やガイド講師からコメントで反応をもらいながら、学びを継続して進めることができました。頂いたコメントから、自分では見えていなかった気付きが多くありました。私の場合、「自分の職場だったらどうか?」を常に考えるようにしていましたので、得た知識を実際の職場で起こっていることとリンクさせてアウトプットしたり、疑問があれば他の受講生の方に質問をしていました。あと、自分のペースで空いた時間に学びのアウトプットやeラーニングの学習を進められる点も良かったです。

ランチタイムワークショップは、得た知識を頭の中で整理でき、また実践でどう活用するのかを考える機会になり、大変勉強になりました。認定取得後も継続して参加しています。

リーダーがHEROの共通認識をもって、メンバーの意欲を高める育成に活用できる

実際の職場において、学びがどのような点に活かせられると感じましたか?

今までは、チームリーダーによってメンバーの意欲を高めるようなサポートに差がある状態でした。ただ、リーダーのスキルを高めるための共通の概念はなく、「Aさんだからできる」というような、リーダー自身の力量に依存してしまっている面がありました。リーダー層が共通認識として心理的資本の概念やガイディングを知っていれば、効果的なメンバー育成に活用できると思います。

例えば、心理的資本の構成要素であるHEROに基づいて、「Aさんはこんな状態だ」とリーダーが認識できれば、どういう点をこのメンバーにサポートしてあげたらいいのかがわかるようになってくると思います。当社では、社内の目標設定シートを活用して、定期的に面談を実施してリーダーがチームメンバーにフィードバックをしています。この運用に加えて、今後は当社で新たに利用している心理的資本診断ツール(HEROIC)も事前に実施し、メンバーのHEROの状態や行動性向タイプも参考にしながらフィードバックに活かしたいと思っています。

取り組み自体はこれからなので、プロジェクトチームとして、まずは心理的資本の概念やガイディングを組織の中で浸透させていきたいと考えています。まずはリーダー層に理解してもらえるように、ワークショップを企画中です。また、これから新たにリーダーになった社員に対しても、HEROを高めるにはどうしたらいいかを理解した上でチーム作りを進められるような状態にしていきたいです。「Aさんだからできる」ではなく、チームリーダー同士がお互いに人財育成で切磋琢磨できるような状態を目指します。

意欲が高まらないのには理由があると気付いた

ご自身の変化や気付きはありましたか?

今までの自分は、気持ちや意欲に波があって、なかなかモチベーションが高まらないときに「気持ちで突き進もう」と自分を鼓舞しても、うまく切り替えられないと感じることがありました。

心理的資本の概念やガイディングを学んだことで、「意欲が高まらないのには理由がある」と客観的に考えられるようになりました。目標を目標で終わらせずにセルフコントロールしながら、目標に進んでいくことができると感じています。例えば、大きな目標を立てがちな場合、スモールステップで目標を再設定してみようと考えることができます。他にも、私の場合は心理的資本診断の結果からHEROのOptimismが低く出ていたのですが、確かに「あ〜失敗したな。ここまでできなかったな。」と失敗や足りていないことに焦点をあててしまいがちだと気付いたので、今は「60%できた!」と視点を変えてポジティブに捉えることを意識しています。

共感だけではなく、その一歩先の支援ができる

これからPsyCap Masterを目指される方へメッセージをお願いします。

「目の前に関わる人をどう成長させたいか。どう活性化させたいか」と思う人にこそ、受講をおすすめしたいです。今まで、私は社内で悩んでいる人がいたときに、「そうだね」と共感してあげることはできても、そのあとどうやって関わればいいのかいいのかと、悩むこともありました。ガイディングは、共感だけで終わるのではなく、その一歩先の、その人が行動を起こしてもらえるような支援までできるスキルです。私自身も、普段の業務の中でガイディングを意識して社員と関わっていきたいと思っています。

受講いただいたPsyCap Master認定講座の詳細はこちら

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