人と組織の健康をサポートする者として、ガイディングを活かしたい

  • PsyCap Master認定者インタビュー
PsyCap Master
氏名
水越 真代
プロフィール
健康戦略アクセラレーター・保健師

心理的資本を高める介入法=ガイディングのスキルを有するPsyCap Masterの認定を取得された水越真代さん(写真右)に、お話を伺いました。聞き手:Be&Do小西(写真左)

現在どんなお仕事をされているのでしょうか?

人と組織を健康にする!ということを目的に、中小企業を中心にサポートをしています。具体的には、メンタルヘルス対応から健康診断結果の個別相談、企業側のリスク対策のためのアドバイスなど労働安全衛生法に基づいた産業保健分野に関することがベースです。また、健康経営優良法人認定の取得や健康経営推進のコンサルティングも行っています。健康経営推進に当たっては、①組織の課題を発見し、対策を打って検証するPDCAサイクルを回すこと ②健康づくりや組織内のより良い関係性などよりポジティブな状態を作ること ③なんとなく不調といったプレゼンティーズムの改善 の3つの柱があります。最終的に会社自身が良くなったよねというのが、健康経営が目指すところです。福利厚生ではなく、会社の方針として”人”に投資をしていく、そういう風になっていくようにサポートしたいと考えています。

内面の部分を、例えるなら筋肉のように鍛えることができたりするといい

心理的資本に関心を持たれた背景をお聞かせください。

以前から御社の石見さん(株式会社Be&Do代表)から、心理的資本のお話は聞いていて、「こころの資本」も読んでみてはいたんです。これからは、人のベースとして心理的資本のようなものは必要だと感じています。
私たちはメンタルヘルスという切り口で心に関わることが多いです。例えば同じ状況でも不調になる人、ならない人がいますが、それは心の持ち様とか生き方に影響を受けている側面があると思うんです。そういった内面の部分を、例えるなら筋肉のように鍛えることができたりするといいなと感じますし、メンタルヘルスとつながるところがあるように思います。

HEROという人を見る切り口が勉強になった

PsyCap Master認定講座を受講されてみていかがでしたか?

人を見る切り口が勉強になりました。心理的資本の構成要素のHEROで、人を見ていくのがガイディングですよね。皆なんとなくは、こういう力が大事だよね~、こういう風に育てたいよね~という感覚はあるとおもうんですけど、では実際にどう育てるのかというと意外と不明瞭です。HEROという概念があることで、思考の枠組みや切り口が明確になっています。ここに行くためには、この道を通って進めば、到達できる可能性があるんだなと、見通しを立てることできます。

ワークシートが整備されていることも、魅力の一つですよね。
自分の中では混沌としているものが、講座を経て、誰かに伝えるときに”言葉”にしやすくなったと感じています。

今回学ばれたことを、今後どのように活かしていきたいとお考えでしょうか?

継続的に関わらせていただいている企業様の中には、健康面だけでなく、仕事のもやもややキャリアのもやもやのことをご相談いただくケースも多くなっています。会社の中で、そういう話を聞いてもらえる場がなかなか無いんだと思うんですね。まずは、そういう場面で、せっかく心を開いて相談して下さる方には、心理的資本の考え方を使いながらサポートさせていただくことが出来るかなと考えています。

ネガティブなことを無理にポジティブ変換する必要はないと思っていて、ネガティブはネガティブなままでもいい。でも、例えばメンタルに不調を抱える若い人には、「この経験があったから、今の私があるんだ」と思えるように、しんどいときを過ごそうねということを話します。
メンタル不調が悪いわけではなくて、素敵な大人になるためのプロセスであると思ってほしい。つらかったけど、大事なことも見えたな~という風になってほしいと願ってます。そう思えるようになるためには、受け止めたり、ふりかえったりすることが必要なタイミングもあります。それを一人で頑張るんじゃなくて、周りで支えてくれる存在も必要です。そうやって、心のHEROは育っていくんだと思います。

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