気づきが行動と自信になり、組織変革が加速~CG1プログラム受講事例

  • フジッコ株式会社
リーダーシップ
会社名
フジッコ株式会社
事業内容
各種食品の製造販売
導入目的
中核人材の更なる活躍支援

ガイドとの定期的な6ヵ月のオンライン面談を通じて、中核人材のリーダーシップ発揮支援を行うマンツーマンの伴走型サービス「CG1

健康創造企業として60年以上の歴史を誇るフジッコ株式会社様。今回、さらなる成長への挑戦を目指す人財育成の一つとして、CG1をご活用いただきました。
先陣をきって受講くださった 和田山工場 工場長の村山哲律さんに、受講されてのご感想とその成果についてインタビューさせていただきました。(聞き手:Be&Do舞田美和)

CG1受講で、目指す目標への動機づけが大きく変化

舞田:この度は、CG1を受講いただきありがとうございました!最初、このCG1に参加される際に期待されていたことは、どんなことだったんでしょうか?

村山さん:人事総務部から声をかけてもらったんですが、私自身、研修は自分のプラスになるものだと思っているので前向きにお受けしました。心理的資本というのは初めて聞いたのですが、自分の内面的な部分の変革ができるのかなという期待と、ちょうど同じ時期に社内で部長クラスのマネジメント研修があったので、それと連動して良い結果が出たらいいなと思っていました。

舞田:実際5月から10月まで、月に1回合計6回のセッションを、ガイドと一緒に進めていただきましたが、終えられてみて率直なご感想はいかがでしたでしょうか?

村山さん:最初に行ったワークで、自分のありたい姿を聞かれたときに、実ははっきり言えなかったんですよね。ある程度の立場になっていれば、やるべきことはいっぱいあるんですけど、やりたいことは?って問われると出てこなかったんです。
でもセッションを重ねるに連れて、やるべきことの中に自分のやりたいことが含まれていると気づいて、そこが明確になったことが自分自身への大きな動機づけになったなと感じています。その気づきが行動になり、自分自身の腹落ち、自信になりました。例えば「これどうしようかな、やろうかな、やらないでいようかな」っていうようなことも、「よしやろう!」と行動できるような動機づけに繋がっていったかなと思います。

舞田:最終報告書の中で「考えてはいても行動できていなかったことが、実際に行動できるようになった」と書いてくださっていましたが、そういうことだったんですね。

村山さん:そうですね。どんなことでも動く時ってリスクが付きものですよね。自分の中で重要だと思っていることにはリスクは負ってでもやるけど、重要じゃないことにはリスクは負いたくないじゃないですか。自分の中で「これが大切だ」というものがはっきりしたので、リスクを取ってでも行動を起こす、ということができるようになったのかなと思います。

舞田:そんなふうに、自分の価値感や大切にしたいものがわかっていったのは、CG1での何がそうさせたんでしょうか?

村山さん:複合的なものだとは思うんですけど、やはり月1回ガイドの方との1on1で、自分で考え、きっちりふりかえりをするということを繰り返していくなかで、自分の思いがはっきりしてきたということだと思いますね。それと、CG1サイトの中にあった「習慣」が、自分の中では重要だと思って取り組んでいたのもよかったです。

舞田:自分が習慣化したい行動を登録して、毎日「やった」と振り返ることができる「習慣」機能をすごく活用してくださっていましたね。

村山さん:はい。せっかくこういうのに参加するのであれば、積極的にやりたいなと思っていました。研修って、基本的にはライブとか祭りとかと一緒だと同じだと考えていて、どれだけノリノリで参加するか?だと思ってるんですよ。研修に行っても批判的に斜に構えている人もいますけど、そういう態度だとせっかくの学びが入ってこない。だから、この習慣も面白そうだから毎日やろうって自分で決めて、必ず朝にCG1サイトを開いて前日の自分の行動をふりかえる、ということをしていました。
それを続けていくなかで、自分のやりたいことと自分の無意識の行動は繋がっていると気づけたり、意識していても疎かになってるところがあるなとも気づけました。やはりふりかえりと自問というのがすごく役に立ったなと思います。

CG1受講をきっかけに、組織に変革が!

舞田:特にこれは役に立ったなと思われる習慣ってありますか?

村山さん:やっぱり、部下を褒めるとか良いところを見ようとする、っていうのは、なかなか意識しないと難しいなと実感しました。僕ら世代はトップダウンで「決められたことをやって当たり前」って思ってきた世代なので、この感覚からの脱却は、この習慣をふりかえることで随分意識を変えていけたかなと思います。

舞田:ご自身の関わり方が変わったことによって、周りの方にも変化がありましたか?

村山さん:組織づくりが大切だという思いはずっとあったんです。何でもトップダウンで、「NO」と言わない組織から脱却をしていくには、心理的安全性がある職場を作りたい、という思いがありました。CG1のセッションで、じゃあ具体的にどうやって部下やさらにその先にまで心理的な安全を浸透させていくか?を考えて取り組んでいきました。

勉強会をしたり掲示をしたり、自分自身の関わり方を変えたり、そうした取り組みをしてきたことで、会議で発言が増えたっていうのが1番大きい変化ですね。工場の幹部が集まる会議があるんですけど、正直ここに着任したときは、トップである工場長の私が思いを話して、それにみんな「はい」って言って終わりっていう、95%は工場長が話すような会議だったんです。

それが、みんなが発言できるように問いかけをしたり、本音を話しやすいような進め方を工夫していく中で、少しずつみんなの発言が増えたり、もっとこうした方がいいとか、これはちょっと難しいんじゃないかとか、本音の意見が出てくるようになったのが一つの成果だなと思います。

舞田:それは大きな変化ですね!オリエンテーションでお話を伺った時に、言われたことをちゃんとやるのが得意な保守的な人たちが多いけれども、これからの工場のためには変革を起こしていかないといけないと思ってると話してくださっていましたが、みんなが思うことを発言して一緒により良い工場を作っていく、そういうステージに変わってこられたんですね。

村山さん:そうですね。この時代においては保守的で変化に弱いというのは、それだけでも致命傷にもなると思っています。うちの方針でも「みんなで考え、みんなで実行」というのがあるんですが、「とりあえずやってみようよ」という感じになってこれたことは大きいなと思っています。

もっと学ぼうという意識へ

舞田:その他にも、感じられている変化ってありますか?

村山さん:私自身、勉強するようになりましたね。ガイドの方が人材育成などの知識にかなり長けている方だったので、何を聞いてもいろんな引き出しから話をしてくださったんです。人材育成って本当に奥が深いんだなという気づきから、自分自身も勉強しないといけないなと思うようになりました。読書する時間も増えましたし、そうやって学んだことをもとに勉強会をしてみたり、自分の中での新しい行動変化がありましたね。

舞田:ガイドとの対話を通して「もっとできることがある」と気づかれたということなんですね。

パフォーマンスが上がり、リスクを取ってチャレンジができるように

舞田:通常の研修との違いを感じられたところなどもありましたか?

村山さん:通常の単発の研修だと、研修が終わるとそれで終わってしまって学びが続かないということが多かったんです。もともと私自身がコツコツするのが苦手なタイプなんですよ。でも今回は、せっかく6ヶ月間継続していく内容だったので、毎日のふりかえりをやっていこうとコツコツやっていたら、体重も10キロちょっと落ちました(笑)

舞田:凄いですね!心理的資本の要素の一つであるEfficacy(自信と信頼の力)でも、自分を良い状態に保つための習慣を持つというのはすごく有効なんですが、まさにそれを実践してくださったんだなと思います。

村山さん:生活習慣病が気になっていたというのもありますが、睡眠の質もあまりよくなくて日中のパフォーマンスが落ちていたんですよね。これまで毎晩お酒を飲んでいたので、そこを自分なりのルールで改善したら、自然にスッと生活も変わっていきました。

舞田:それはCG1サイトの中にある「おすすめ習慣」の中に、睡眠や食生活の習慣が入っているのを参考にしてくださったということなんでしょうか?

村山さん:そう、それです。お酒をやめると食の好みも変わってきて、ジムの効果も出てきて、日中も眠くなることもなく、パフォーマンスが上がったなと実感しています。

舞田:新しいことにチャレンジしたり、自分をより良い状態に変えていこうっていう時に「ふりかえる」が重要なんだと実感いただけたのは、とても嬉しいです。村山さんが活用くださった習慣の機能もそうですし、セッションの前後でふりかえることをルールにしていたりと、このCG1でも意図的に設計している部分です。

他にも、何か感じられている変化はありますか?

村山さん:社内の上層部との会議の場などで、これを言ったら何か言われるんじゃないかなと躊躇してしまうようなことがこれまではあったんですが、「これは言うべきだ」と思うことはスパッと言えるようになりました。自分が筋を通してものが言えるようになってきた手応えはあります。

うちの会社は堅実さを重視する社風があるからか、「失敗しないように」という思考が私の中にも強く刷り込まれていて、いろんな考えや提案も、ある意味リスクから考えてしまう傾向があったんです。でもやっぱり挑戦して変化を起こしていかないといけないって自分の中での思いが確信に変わって、ポジティブに行動できるようになったのかなと思います。

舞田:このCG1は「心理的資本」を高めるプログラムとしてご提供していますが、今のお話を伺って、Resilience(乗り越える力)を発揮いただいたのだなと思いますね。Resilienceって、リスクを理解しながらも適切にリスクテイキングしてチャレンジできる力なんですよね。リスクはあっても、自分のHope(意志と経路の力)=自分がやりたいことに対してちゃんとリスクを取れる力がすごく高まられたんだなと、お聞きしながらすごく感じました。
実際、村山さんはCG1の受講前と後の心理的資本診断の結果では、大幅に各項目でUPされていましたね。こうして真摯に取り組んでくださった成果だと思います。

最後に、このCG1はどういう人におすすめだと思われますか?

村山さん:私自身もそうだったんですが、今、世代交代の時期じゃないですか。少し前から団塊世代が抜けていって若い人材が登用されていく時期なんだと思います。そうやって突然抜擢されたりすると、組織からの期待値は理解しながらも、自分自身の動機付けが不十分なままで、自信とか、先ほどの話で言えばHopeですよね、意志と経路が不明確でもやもやしたまま仕事しないといけない。こうした比較的若い管理者層が、自分自身の動機付けをメインテーマに取り組まれたらプラスになるんじゃないかなと思います。

舞田:今日の冒頭でも、ポジションとして「やらなければいけない」と思っていたことが、自分の「やりたい」こととちゃんとリンクしているんだと気づいてから、どんどん行動できるようになっていかれたとおっしゃっていましたが、まさにそこがおすすめのポイントだということですね。

本日は、貴重なお話をありがとうございました。ますますのご活躍を応援させていただいております!

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