対話の糸口を”HERO”の観点から見つけられる

  • PsyCap Master認定者インタビュー
PsyCap Master
氏名
松田 ゆみ(株式会社パーソル総合研究所 カスタマーサクセスチーム)
プロフィール
デジタルラーニング事業本部 営業推進グループ カスタマーサクセスチーム所属

心理的資本を高める介入法=ガイディングのスキルを有するPsyCap Masterの認定を取得された松田 ゆみさん(写真右)に、お話を伺いました。聞き手:Be&Do赤澤(写真左)

人の心理と行動がどう影響するのか関心があった

松田さんのお仕事と、ご受講の経緯を教えてください。

パーソル総合研究所という会社で、デジタルラーニング、カスタマーサクセスの部門に所属しております。具体的には、パフォーマンスナビというオンライン研修の定額制サービスを提供しており、私自身はお客様のご相談窓口という位置づけで、運用面から契約までのフォローを担当しています。例えば、サービスを利用いただいたお客様に対して課題や強化したいポイントをお聞きしながら階層別研修案を計画・提案することもあります。

そんな中で、2022年の12月より、パフォーマンスナビの利用者が得た知識やスキルを組織の中で最大限に発揮してもらうべく、Be&Do社のHEROIC(心理的資本診断ツール)を併せてお客様に提供することになりました。これを実現するためにも、まずは私自身が心理的資本への理解を深めてお客様にお役立ちしたいと思い、今回の受講を決めました。

実は個人的にも「人の心理と行動がどう影響するのか?」について以前から関心があり、学んでみたいと思っていました。ただ社会人になってからは大学院など外部の機関で勉強することにまで踏み切れなかったので、とても良い機会をいただいたと思い、参加いたしました。

Optimism(柔軟な楽観力)に変化があった

実際に受講されていかがでしたか?

受講当初は業務と両立できるか不安はありましたが、同期生にも刺激を受けながら無事修了できました。専用サイト上ではeラーニングなどの学習進捗がお互いに見える形になっているので、良い意味で自分の進捗が遅れていることにも気付いたりして(笑)、同期生に引っ張ってもらいつつ、自分のペースで進めることができました。毎週火曜日のワークショップでは、既に修了されたPsyCap Master方々も参加されていて、多様な意見や視点が私にとって新鮮で、大変勉強になったと感じています。ワークシートにもチャレンジしましたが、内省で自己理解を深めることができ、HEROのフレームワークを頭の中で整理できました。

受講を通じて、私自身のOptimism(柔軟な楽観力)に良い変化があったと感じています。過去の出来事に対して自分のコントロールできたこと、コントロールできないことを区別して考えるという思考法を知り、物事をポジティブに捉えることが強化できたと思います。今までの私は「あのときこうすれば良かった」と後悔することもあったのですが、Optimismの思考法でふりかえってみると、「コントロールできないことも多かった。それはそれでいいんだ」と切り替えて前を向けるようになったと感じます。

ガイディングの実践に学びを活用できた

実際に受講されていかがでしたか?

私は6年前にキャリアコンサルタントの資格を取得しましたが、本講座で学ぶガイディングの手法はどう違うのか、最初は戸惑いがありました。キャリアコンサルティングの手法で、クライアントに対して傾聴で内省を促すことを学んでいたため、クライアントの悩みにどこまで踏み込んでいったら良いのかがわかりませんでした。また、ガイディングではクライアントに対して心理的資本の考え方をティーチングとして伝える場合もありますが、どこまで伝えて良いのか?もしくは、傾聴に徹して自分で気付いてもらうようにすべきか?その線引きが難しいと感じていました。

そんな中、あるワークショップ回で15分ほどのロールプレイングで、私はクライアントとしてガイディングを受ける側を経験したのですが、「なるほど。こうやってガイディングしたら良いんだ!」と気付くきっかけをいただきました。私自身クライアントになりきって臨みましたが、どのようにしたら自分から自然に自己開示しようと思ったり、前向きに行動を起こそうと思えるか体感することができました。

最後、修了課題では実際にガイディングを実施してレポートを提出する内容がありますが、そこで自分自身でガイディングを実践してみて、これまで学習したことがうまく活用できた感覚を持つことができました。私の場合はある同期生の方とオンラインでガイディングをさせてもらいましたが、最初お話いただいたその方のWillを、対話の中でより鮮明に深めていただくことができました。実施後にその方から「自分ではもっと大きなWillがあることに気付いてなかった」という話しをお聞きして、これまでの学びが活きた実感があり、とても嬉しかった瞬間でした。

対話の糸口を”HERO”の観点から見つけられる

ガイディングはどのような点で活用しやすいと感じますか?

HEROのフレームワークがあるので、クライアントの心理状態を整理して捉えやすいと感じています。HEROの4つの観点から捉えて仮説を持つことができるので、対話の糸口を見つけやすいように感じます。個人の感覚に頼るのではなく、明確なフレームワークがあるので実践しやすく、キャリアコンサルティングやカウンセリングの手法にも活かすことができると感じています。

元気にイキイキとみんなのWellbeingに寄与できる、そのような手法がガイディングだと思います。社内であれば、自分とのコミュニケーションが少しでも周囲の人のWellbeingに繋がればうれしいですし、それが組織にまで波及できたら本当に幸せなことです。また、ガイディングは周囲の人だけではなく、自分自身のセルフマネジメントにも活かせられるものだと実感しています。

20〜30代の若い世代の方にもおすすめしたい

これからPsyCap Masterを目指される方へメッセージをお願いします。

組織のリーダーや専業でコンサルティングされている方に限らず、20〜30代の若いビジネスパーソンの方にもぜひ本講座を学んでほしいと思います。働くことに向き合うための”マインド”の部分はとても大事だと経験から感じていますが、そこに若いうちから向き合う機会って中々無いですよね。本講座では、マインドについて自分の中で内省や言語化したり、あるいは外部の人からの多様な意見を聞くことで、自分の中にない価値観や考えを与えてくれる機会が豊富にあります。これまで自分が正しいと思っていたことが、そうではないかも知れないと気付くことで、思考の幅が広がります。

すでに多くのことを経験されているビジネスパーソンの方と意見交換するのは臆する気持ちがあるかも知れませんが、本講座の場合はHEROのフレームワークを共通認識として持った上で意見交換ができるので、安心して参加できると思います。私ももっと早いタイミングで学びたかったと感じるところがあります。ぜひ、若い世代の方達を含む多くの方に本講座を強くおすすめしたいです!

受講いただいたPsyCap Master認定講座の詳細はこちら

TOP