自分自身もっと精進し、活動のフィールドを広げていきたい。それが私のミッション。~佐野由美さん/公益財団法人21世紀職業財団 | Be & Do Inc.

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自分自身もっと精進し、活動のフィールドを広げていきたい。それが私のミッション。~佐野由美さん/公益財団法人21世紀職業財団

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佐野さんTREE(Try・Refresh・Enjoy・Encourage)をテーマにしたインタビュー企画。

今回は、公益財団法人21世紀職業財団 関西事務所長 佐野由美さんにインタビュー!

21世紀職業財団の関西事務所長として、主にダイバーシティ推進、働き方改革、ハラスメント防止に係る調査・コンサルティングや研修企画を統括し、講演や研修の講師としても奔走されている佐野さん。
実はスタッフ舞田が学生時代からお付き合いをさせていただいている憧れのワーキングウーマンでもあります。

改めて佐野さんのTREE(Try・Refresh・Enjoy・Encourage)についてお話を伺いました。

sano

佐野 由美Yumi Sano

同志社大学卒業後、敷島紡績株式会社(現:シキボウ)に入社。人事部で女性活躍推進プロジェクトのリーダー、教育インストラクターとして活躍の後、経営企画室、広報部などを経て、同社初の女性主事に昇格。その後、関西経営者協会(現:公益社団法人関西経済連合会)の会員部長として、1,200社の会員企業へのコンサルティング、企業事例調査研究、研修講師などを務め、2014年より現職。

Try:チャンスの神様が来た時にその前髪を掴んだらここに来ていた。

―いろんなトライをされてきたと思うんですが、佐野さんのトライって?

トライと言えば、ずっとトライの連続ですね。
実は大学時代は社会福祉や心理学を学び、企業に勤めるとは全然思っていなくて、犯罪などの不良行為をした児童の自立を支援する教護院(現:児童自立支援施設)の養育・心理ケア専門員を目指し内定していました。
でも諸事情が重なってそれが難しくなったので企業に勤めることに。
当時は、男女雇用機会均等法が施行される前で、女子は一般職採用のみ。いくつか内定をもらっていた中で、シキボウが「教育インストラクター」という専門職での採用だったので決めたんです。
他の同期の男性とは、入社当時から給与も研修も全ての待遇が違っていて愕然としました。

でも最初の上司が、「男女で待遇にこんなに差があって、あなたはおかしいと感じているでしょう?それは、今までの女性はみんな5年足らずで辞めていく。本気で育ててこなかった我々も悪いが、実績がない女性に会社としては投資ができないからだ。
あなたにはこれから教育だけじゃなくて採用や人事制度の仕事も任せるから、あなたに続くような女性社員をたくさん採用しなさい。そして実績を作っていきなさい。」って背中を押してくれたんですね。
そこで、私ともう一人の短大卒の女性の2人ではりきって「女性活躍推進プロジェクト」を作ったんです。

あのとき上司が思い切って任せてくれたからこそ、いまの私がここにいる、と心から感謝しています。
のちに社長となり今は現役を引退されていますが、私にとって永遠のロールモデルです。

雑誌「日経WOMAN」が創刊されたのが1988年なんですけど、創刊時からスタートした「女性が活躍する会社ランキング」に調査回答を出したところ、なんとシキボウは220社中220位だったんです。
最下位ですよ。
働きやすく働き甲斐のあるいい職場なのに、どうしてなんだって思いました。
そこから一つ一つ積み重ねて女性社員の活躍のフィールドを広げて実績を作り、数年かけて20位に。もちろん簡単ではなくて、同じ人事部内をはじめ社内からの反発があったり、なかなか理解を得られず、最後は社長に分厚いレポートを持って直談判に行って制度を作らせてもらったりもしました。

―その原動力って何ですか?

それはやっぱり、自分自身が成長したいし、性別など関係なく成果をあげたら公平に評価して認めてほしかった。
それに何より”仕事が好きだったから”でしょうね。
後に続いてくれた後輩の女性社員たちが優秀で元気がよくって、みんなの活躍が私の元気の素!
いまもお付き合いが続いています。

その後転じた関西経営者協会(現;関西経済連合会)も、現職場である21世紀職業財団も、これから組織としての役割が大きくなるというタイミングで力を貸してほしいと声をかけていただいて、「あ、それはやってみたい」という心の声と、周りの方々のご支援のおかげで今があるんですよね。
それぞれのステージで意気に感じて仕事をしていたので、転職なんて考えたことはありませんでした。
なので、自ら積極的にトライしていったというよりは、チャンスの神様が来た時にその前髪を掴んだらここに来ていた、みたいな感じです。

Refresh:猫にまつわるものがリフレッシュになっています。

―本当にいつもお忙しくされていますが、リフレッシュはどうされていますか?

猫が大好きなんですよね。
今同居しているのは1匹だけで、しかもかなりの高齢なので介護しているような状態なんですけど、猫好きの仲間たちやキャットシッターさんとの繋がりや、猫グッズとか、猫の小説や絵本とか、猫に関するもの全部に惹かれます。
20年くらい前、ちょうど役職につき始めたりしてそれなりにストレスもあったんでしょうね。
ふと猫と暮らしたい!と思って。
今は猫にまつわるものがリフレッシュになっています。

あと、歌が好きです。
聞くのも歌うのも。
もともと合唱部だったんです。
今、自宅の近くで合唱団を探しているところなので、また歌を楽しむ生活ができたらいいなと思っています。

Enjoy:もちろん日本酒とワイン(笑)。

―楽しんでいらっしゃることは何ですか?

楽しんでいることは、もちろん日本酒とワイン(笑)。
休肝日は作っていますが、今日は何を飲もうかな、どうやって飲もうかな、これに合うおつまみは何かな、、、って用意したりして、夫と仕事の話をしながらお酒を楽しんでいますね。

あとは、週末に自宅のある京都近辺で美味しいお店を探して行って食事をするのも楽しい時間です。

また落ち着いたら旅行にも行きたいんですが、今は老猫が最優先の生活です(笑)。

Encourage:ここぞというときは、とことんやろう。やる限りは、楽しんでやろう。相手にも喜んでもらおう。

―チームとか組織について思われていることはありますか?

組織というのは、ミッションがあって、社長が本当は自ら全てやりたいけれど時間的物理的制約がありできないことを各役員に託し、役員は部長に、部長は課長に、課長はメンバーにアサインする。
何となく上が言ってるからやってよ・・みたいなやらされ感になってしまっては意味がない。
皆がミッションを共有できているか?がとても大事です。
加えて、チームメンバー同志が個性を認め合いながらも互いを気遣い、声掛けができる、足りないところは補い合う、誰かが自分の頑張りを見てくれているという実感が持てるような、職場であれば素晴らしいと思います。

佐野さん

ミッションの共有が大事。数字は後から自然とついてくる。

ミッションを共有できていないと、ともすれば単に数字を追いかけることが目的となり、うまくいかなかったときには、追い詰められ良好な関係が崩れてハラスメントが起こったり、メンタル不調に陥ったりして、社員はもちろん組織として大きな問題に繋がるのではないかと思います。

私自身も財団のミッション「あらゆる人がその能力を十分に発揮しながら健やかに働ける環境を実現する」をいつも心に留め、メンバーで共有し、迷ったときはここに立ち返ります。もちろん数値目標を達成すべく努力していますが、お客様と真摯に向き合い信頼関係を育んだ結果として、数字は後から自然とついてきているような気がします。

いつも思うのは、働くうえでは、「ここぞというときは、とことんやろう。やる限りは、楽しんでやろう。相手にも喜んでもらおう。」っていうこと。
女性活躍推進のもと、仕事と育児の両立支援制度については、特に育児休業期間の長さを競って各社とも整備してきました。
選択肢が増えるのは良いことですが、それら全てを権利だと言って闇雲に利用するのは違うと思うんです。

まずは夫婦や家族で力を合わせて育児と仕事を両立させるように努めることが大切で、制度は困ったときのセーフティネットなんですよね。
人は日々の仕事体験でこそ成長できると思うから、条件が整えばできるだけ早く職場に復帰してキャリアを積み重ねてほしいし、「ここぞ」というときは育児を理由に「私には無理だ」と躊躇しないでほしい。
自分にとってチャレンジングな仕事や少し困難な仕事にも迷うことなく挑戦してもらいたい、いくつになっても成長し続けてほしい、そんな風に思います。

今後について

―これからについて、どんな風に考えていらっしゃいますか?

当財団には、初めて取り組むのでどうしたらよいかわからない、地道に頑張ってきたけど今までのやり方ではうまくいかなくなって困っておられる企業や各種法人の方々から日々相談が寄せられます。
向き合って丁寧にお聴きするので、お悩み相談室みたいな様相になることも。
でも、そうやって課題解決のお手伝いをして喜んでもらえると、そこにいい関係が生まれる。
その時にはビジネスにならなくても、いつか、そのご縁がもとでまた新たな出会いに繋がっていったりする。
それはもちろん意図してのことではないけど、少しでもお役に立てる存在でありたいと思っています。

日本、特に関西は、マネジメントポジションにいる女性が少ないでしょう?
「女性活躍推進=女性を優遇して管理職に登用すること」と勘違いされている経営者や男性管理職がまだまだ多く、そのたびに「これまで女性は男性と比べてしっかり育てられてきていないので、実力をつけるために育成では優遇する、しかし登用では決して優遇しない」とお話ししています。
女性活躍推進はダイバーシティの試金石であること、全ての社員が100%活躍し、働きやすく働き甲斐のある職場をみんなで作っていくことなんですよっていうことを、もっともっと社会に発信していきたいと思っています。

いま、自治体や経済団体の委員会等のメンバーとして参画させていただいていますが、自分自身もっと精進し、活動のフィールドを広げていきたいと思っていますし、それが私のミッションでもあると感じています。

インタビューを終えて

私が学生時代にゼミの先生のご紹介でお話を伺う機会をもらった佐野さん。
「働く」ということについて漠然としかイメージできなかった私が、「働く人を支援する仕事がしたい」という明確な意志を持つきっかけになったのは、紛れもなく佐野さんのイキイキ働いておられる姿を通してでした。

あれからなんと20年!ますます働きやすい職場づくりを広げる取り組みに邁進されている姿に、また一層魅了されたインタビューでした。
ありがとうございました!

舞田美和
Be&Doプランナー/ ”ひとり一人の凸凹を活かし、チームでチカラを最大化できる仕掛け”をご提案しています。人材サービス・教育研修の企画営業を経て、人事・採用、大学の新設・運営業務の後、現職。CDAキャリアカウンセラー。

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舞田美和
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Be&Doプランナー/ ”ひとり一人の凸凹を活かし、チームでチカラを最大化できる仕掛け”をご提案しています。人材サービス・教育研修の企画営業を経て、人事・採用、大学の新設・運営業務の後、現職。CDAキャリアカウンセラー。

メンバー

  • 石見 一女
  • 岡本 映一
  • 橋本 豊輝
  • 舞田美和
  • えりか
  • 俣野八重
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  • 琴地悠太
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