ミラノ・コルティナ冬季オリンピック、盛り上がっていますね!
連日、各国の代表選手たちが繰り出す超人的なパフォーマンスに、胸を熱くされている方も多いのではないでしょうか。
数ミリ、数秒の差に数年間の努力を詰め込むアスリートの姿には、結果の如何を問わず、深い敬意を感じずにはいられません。
しかし、テレビの前で応援していて、ついこんな言葉が漏れてしまうことはありませんか?
「えっ、今のパフォーマンスで、なんでこの点数なの!?」
解説者ですら「採点が少し辛いですね……」とこぼす。そんなシーン、よく目にしますよね。
実は、この「モヤモヤ」の正体を知ることは、私たちがビジネスや組織運営で成果を出し続けるためのヒント——すなわち「心理的資本(Psychological Capital)」を理解する大きな鍵となります。
「主観」というコントロールできない壁
フィギュアスケートやモーグル、スノーボードなどの「採点競技」には、どうしても審査員の「主観」が介在します。複数国の審査員が審査し最高点と最低点を省いた平均点を用いる…など、恣意性を排除する仕組みがあるとはいえ、感情を持つ人間が判断する以上、100%の納得感を得ることは至難の業です。
私たちは、この「自分ではどうしようもないこと(他者の評価やルール)」に感情を支配されると、深いモヤモヤを感じます。これはビジネス現場でも同じですよね。「なぜあの人が評価されるのか」「なぜこのプロジェクトが中止になったのか」……。
しかし、オリンピックの舞台で輝くトップアスリートたちは、ここでの切り替えが驚くほど鮮やかです。彼らは、事実をどう受け止めているのでしょうか。
心理的資本のひとつ:Optimism(柔軟な楽観力)
彼らが持っているのは、単なるポジティブシンキングではありません。心理的資本の要素の一つ、Optimism(オプティミズム:現実的かつ柔軟な楽観力)です。
Optimismとは、「変えられない過去や他者の評価(コントロール不可能なこと)」と「自分のこれからの行動(コントロール可能なこと)」を峻別し、後者にエネルギーを注ぐ力を指します。
「点数が低かった」という事実は変えられません。しかし、「その結果を受けて、明日からどう練習し、どう振る舞うか」は100%自分次第。この「自分がコントロールできる領域」に集中しきる力が、次の成果を生むのです。
HEROが紡ぐ、逆境からの「伸びしろ」
トップアスリートの素晴らしいところは、このOptimismを土台に、他の3つの資本も連動させている点にあります。
- Hope(意志と経路の力): 結果がどうあれ、「次の大会でこうなりたい」という志を持ち、そこに至る複数のルートを描き直す。
- Efficacy(自信と信頼の力): 「自分ならこの壁を乗り越えられる」という確信を持ち、次の一歩を踏み出す。
- Resilience(乗り越える力): 採点への不満や敗北という逆境を「成長の糧」として、しなやかに立ち上がる。
これら4つの要素の頭文字をとった「HERO」が、彼らの内面で前向きな行動の原動力(心理的資本)として機能しているのです。
組織のリスクと伸びしろを「可視化」する
アスリートが個人の心理的資本を磨くように、企業という組織においても、メンバー一人ひとりがこの「HERO」の状態をいかに高く保てるかが、業績や成長の分岐点になります。
私たちが提供する「HEROIC診断」は、この目に見えない「内面の力」を数値化し、組織のどこにリスクがあり、どこに成長の「伸びしろ」があるのかを解き明かすツールです。
「自分にはどうしようもないこと」に翻弄され、組織全体がモヤモヤと停滞してしまう前に。
データを基に、一人ひとりが「自分のコントロールできること」に集中し、イキイキと挑戦できる環境をデザインする。それこそが、私たちがHLP(HEROICライセンスパートナー)の皆さまと共に広げたい未来です。
オリンピック選手たちの勇姿に学びながら、私たちも「内なるHERO」を味方に、一歩前へ進んでいきましょう!