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6.152017
生産性UPの鍵は「効率化」ではなく、ドーパミンだった!
スタッフ舞田です。
働き方改革なんて言葉がよく聞かれるようになって、”生産性の高い働き方”を目指している企業は多いのではないでしょうか?もちろん、少人数で事業を展開している当社も、より生産性の高い働き方を模索中です。
生産性って何なのでしょう??
そんなお話をすると、この”生産性”という言葉に違和感を感じる従業員がいるという話も同時に聞くんです。なんだか「まだまだ頑張りが足りない、と、労働力を搾取されるような感じ」がするんだとか。
なるほど~、そう言われてみれば、そう聞こえなくもない。実際、生産性を上げるためには「無駄を省いて効率的に仕事をしよう」というアプローチが王道ですよね。確かになんだか自由がない窮屈な感じ。息が詰まりそうですね(汗)。
すぐに成果の出ない仕事=例えば、新しいアイディアを考えたり、同僚に意見を求めてディスカッションしたり、うまくいくかわからない改善アイディアにチャレンジしたり、といったことに手を出しづらくなるし、必要な業務をただひたすらにきっちりこなすことを求められているような気がしてしまいます。
でも、それが生産性を上げるってことなのかなぁ?なんか違う気がするんだよなぁ・・・
と思っていたら、面白い記事を発見!
現場の社員が考える生産性とは
現場の社員たち自身が個人の目線で「生産性を再定義する」というテーマでワークショップを行ったというユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社のインタビュー。(関心のある方はこちらを参照してくださいね)
実際、「生産性を言い換える」というワークショップで、全メンバーから最もいいね!が多かったのが次の5つの表現だったそう。
・自己進化力
・SMILE発生率
・モード(ゾーン・夢中)に入る感度
・Happy感
これ、めちゃくちゃ、やる気が湧いてきませんか?前述の「無駄を省いて効率的に仕事をしよう」とは対照的に、イキイキワクワク、自然と活力が生まれてきそうな感じがします。
生産性を、社員が「生」き生きと、「産」み出したくなる状態と定義しました。
とは、同社 取締役 人事総務本部長の島田氏の言葉。
このワークショップで、「よりいきいきと働き健康で それぞれのライフスタイルを継続して楽しみ 豊かな人生を送る」というビジョンの元に2016年に始まった”Work from Anywhere and Anytime(どこでも、いつでも働ける)”人事制度(WAA)とも共通するものを感じたとのこと。実際、WAAの導入で、75%の社員が「生産性が上がった(平均して30%アップ/感覚値)」という成果が出ているのだとか。
個人の生産性を高める上で重要なのは、やらされ感ではなく、「自分の仕事が明確であること」だと明言されたうえで、チームで成果を挙げられるようなマネジメントについても言及されています。
自分で決めると自己効力感は高まるし、仕事の責任を自分で取れるようになる。「WAA」を始めてから、「会社から信頼されていると感じるようになった」と社員も言います。
会社が目指していることをマネジメント・マネジャーが本当に理解して腹落ちさせていれば、それを実現するのに自分が何をするべきなのかが分かります。そこで初めて、マネジメント・マネジャーは自分のチームメンバーに何をしてほしいと思っているのかを伝えることができます。(中略)メンバーを信頼してまかせながらもチームとして成果が挙げられるようにファシリテートしていく力が、これまで以上に求められます。
このインタビューは脳科学者との対談形式が取られていますが、そこで「ポジティブな感情」の重要性についても触れられています。ドーパミンが発生することで、集中力、記憶力、思考力も高まるのだとか。
そりゃ、生産性もUPしないはずがない、というわけですね。75%の社員が生産性UPを実感したのも頷けます。
生産性UPの鍵は、単に制度を整えるということではなく、社員が自分ごととして仕事を捉え、イキイキと(ドーパミンを放出しながら!)働ける環境やマネジメントを整えられるか、という点にありそうですね。当社でも早速参考にしたいと思います!