少子高齢化にともなう生産年齢人口・労働力の減少が、企業の存続にかかわる課題になっています。
解決の糸口の一つとして重要なキーワードが「エンゲージメント」です。
特に企業においては、従業員のエンゲージメント(Employee Engagement)をいかに高めるかが、これからの企業活動において、たいへん重要なテーマとなります。
経営者や、現場のマネージャーとしては、従業員が自律的に目標達成をし、自発的に行動をし、チームとしての一体感をもって、継続的に成果を上げてほしい。そんな思いを多くの人が持っているはず。
すでに欧米のHRM(人材マネジメント)では、従業員のエンゲージメントをより重視する傾向があり、それが大きな潮流となっています。最近では、HCM(HumanCapitalManagement)として、より従業員を事業における大切な資本であるという考え方が一般的にになっています。
エンゲージメントとは
経営・組織・人事的な用語としては、つながり、きずな、かかわりを現し、組織や仲間と目的・目標を共有することによるコミットメントのこと。
エンゲージメントが高い従業員、チームはパフォーマンスも高いという報告があります。
一時的なモチベーションに頼るのではなく、会社や組織に対するエンゲージメントをいかに高めるかが、中長期的な企業の成長に響いてきます。
Forbesに寄稿された以下の研究・調査データにもとづく記事からも、そのことがよくわかります。
Workplace Superheroes are truly engaged and that doesn’t just mean “happy” or “satisfied”. It means:Employee engagement is the emotional commitment an employee has to the organization and its goals, resulting in the use of discretionary effort.ーWhy Employee Engagement? (These 28 Research Studies Prove the Benefits)
本当にエンゲージしている、活躍する従業員は、単に幸せだとか満足だとかを意味しているのではない。それの意味するところは、従業員のエンゲージメントは、組織や目標に対して感情的なコミットメントをしていて、その結果、自発的に努力をするのであると。
エンゲージメントを高めるとどんな良いことがあるの?といえば、端的にいえば
- サービス向上(顧客満足度向上)
- 売上アップ、利益率アップ(業績向上、生産性向上)
- 従業員の離職率低下
- 製品の品質向上
- 安全衛生面の向上
- 株価アップ(結果としての企業価値向上)
など。
いくら管理ツールを導入しようとも、それを扱う従業員の“エンゲージメント”が高い状態でなければ、継続的な成果にはつながりません。