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現代社会における「見えない退職」の波紋~静かなる変革と組織の未来

年、日本の労働市場は大きな変革期を迎えています。終身雇用制度の揺らぎ、キャリアの多様化、そして働き方に対する価値観の変化は、企業と従業員の関係性にも新たな課題を突きつけています。特に注目されているのが、「静かな退職」と「サイレント退職」という現象です。これらの言葉は、単に「従業員が職場を去る」という表面的な事実を指すだけでなく、その背景にある従業員の心理状態、組織文化、そして現代の雇用慣行が抱える構造的な問題を深く反映しています。

本稿では、この二つの概念が具体的に何を意味するのかを明確にし、その違いを深掘りしていきます。また、企業経営者、人事担当者、そしてマネジメント層の皆様が抱える「なぜ、優秀な人材が突如として辞めてしまうのか?」「従業員のエンゲージメントをどうすれば高められるのか?」といった疑問に対し、多角的な視点から解明を試みます。

具体的には、個人の内的な強さを示す「心理的資本」と、組織への帰属意識や貢献意欲を示す「エンゲージメント」という二つの重要な概念に着目し、これらが「静かな退職」や「サイレント退職」とどのように関連し、組織や個人にどのような影響を及ぼすのかを詳細に考察します。この記事が、職場の健全な発展と持続的な成長を実現するための、人材管理やコミュニケーション改善に向けた具体的なヒントと実践的なアプローチを提供する一助となることを願っています。

静かな退職とは?内なる決断とその兆候

静かな退職」とは、従業員が実際に職場を辞めるという意思表示をする前に、内面で退職の決意を固めている状態を指します。これは、多くの場合、明確なシグナルを発することなく進行するため、周囲からは気づかれにくいのが特徴です。あたかも水面下で根を張る植物のように、徐々にその根を職場から引き抜き、新たな大地へと向かう準備を進めている状態と言えるでしょう。

この段階にある従業員は、まだ転職活動を本格的に開始しているわけではありません。しかし、その心の中では既に、現在の職場での未来を描くことが難しくなり、別の選択肢を模索し始めているのです。具体的な行動として現れる兆候としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 業務への関与の希薄化: 以前は積極的に参加していたプロジェクトや会議においても、意見を述べたり、主体的に行動したりすることが少なくなる。
  • モチベーションの低下: 以前のような熱意や意欲が見られず、ルーティンワークをこなすに留まる傾向がある。
  • 学習意欲の減退: 新しいスキルや知識を習得しようとする姿勢が見られなくなる。
  • コミュニケーションの減少: 同僚や上司との会話が減り、職場で孤立感を感じやすくなる。
  • 将来のキャリアに関する言及の減少: 自らのキャリアプランや将来の目標について、職場内で話すことがなくなる。
  • 残業や休日出勤の拒否: 必要以上の業務や残業を避け、定時で帰宅するようになる。
  • 体調不良の増加: ストレスや精神的な疲労から、体調を崩しやすくなる。

これらの兆候は、従業員が現在の職場環境や自身のキャリアパスに対して深く考え始めたことの表れであり、多くの場合、不満や不安、そして閉塞感が背景にあります。例えば、自身の成長機会が見出せない、努力が正当に評価されない、人間関係に悩んでいる、ワークライフバランスが取れない、といった個人的な要因や、企業の方向性への不信感などが積み重なることで、内なる退職へと傾いていくのです。

この「静かな退職」の段階で、組織が従業員の異変に気づき、適切な対話やサポートを行うことができれば、その決意を覆し、再び組織へのエンゲージメントを高めることも不可能ではありません。しかし、多くの場合、この段階は見過ごされ、従業員の心は次第に職場から離れていき、最終的には明確な退職行動へとつながってしまうのです。

サイレント退職とは?組織の沈黙が生む決断

一方、「サイレント退職」は、「静かな退職」とは異なり、主に組織側の問題、特にコミュニケーション不足が原因で従業員が退職に至るケースを指します。ここでは、従業員が個人の感情やキャリアプランに起因する内面的な葛藤を抱えるというよりも、組織の構造や文化が、結果として従業員の退職を促してしまう側面が強いと言えます。

サイレント退職が起こる典型的な状況としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 一方的な情報伝達: 組織からの情報が従業員へ一方的に流れるだけで、従業員からの意見やフィードバックが吸い上げられない。
  • フィードバックの欠如: 従業員の業務に対する評価や改善点が具体的に伝えられず、自身の貢献度や成長を実感できない。
  • 意見表明の機会の不足: 従業員が自身のアイデアや懸念を自由に発言できる場が提供されない。
  • ハラスメントや不公正な扱いへの放置: 組織内でハラスメントや不公正な扱いがあっても、適切に対処されず、被害者が孤立する。
  • 組織目標の不透明性: 自身の業務が組織全体の目標にどのように貢献しているのかが明確でなく、漠然とした不満が募る。
  • 不適切な期待値設定: 業務量や責任が一方的に増え、それに対するサポートや報酬が伴わない。

このような状況下では、従業員は「自分の声は届かない」「意見を言っても無駄だ」と感じ、次第に孤立感を深めていきます。組織に対する不満や疑問があっても、それを表立って表明することなく、心の中で不満を蓄積させていくのです。そして、ある臨界点を超えた時、彼らは突然、何の予兆もなく退職の意向を伝えてきます。

サイレント退職は、組織が従業員のニーズや不満に耳を傾けず、彼らの存在を軽視した結果として起こる、いわば「組織の無言の拒絶」に対する従業員の「無言の反抗」とも言えます。従業員は、自らの感情や思考を組織に伝えることを諦め、静かに、しかし断固として、その職場を去る決断を下してしまうのです。これは、組織にとって人的資源の喪失だけでなく、組織文化の健全性や従業員エンゲージメントの低下という、より深刻な問題を引き起こす可能性を秘めています。

心理的資本とは?内なる強さが未来を拓く

静かな退職やサイレント退職の問題を考える上で、個人の内的なリソースに注目することは不可欠です。その重要な概念の一つが「心理的資本」です。心理的資本とは、個人が持つポジティブな心理状態のことであり、困難な状況に直面した際に、それを乗り越え、目標達成に向けて行動するための内的な強さを指します。この概念は、以下の4つの要素から構成されています。

Hope(意志と経路の力)

ホープは、単なる「希望的観測」を意味するものではありません。これは、目標を明確に設定し、その目標を達成するための具体的な経路を見つけ出し、さらにその経路を粘り強く進むための意志を持つ力を指します。高いホープを持つ人は、「こうしたい」という強い意思を持ち、さらに「そのためにはどうすれば良いか」という戦略的な思考で複数の道筋を立て、たとえ一つが閉ざされても別の道を探すことができます。職場においては、困難なプロジェクトに直面しても、具体的な解決策を模索し、チームを巻き込みながら粘り強く取り組むことができる人材がこれに当たります。

Efficacy(自信と信頼の力)

エフィカシーは、特定の状況において、自らが目標を達成できるという自己に対する確固たる自信を意味します。これは、単に「できるだろう」という漠然とした自信ではなく、これまでの経験や成功体験に基づいた「自分には、この状況を乗り越える能力がある」という具体的な信頼感です。エフィカシーが高い従業員は、新しい挑戦に対しても臆することなく取り組み、困難な課題に対しても自らの能力を信じて解決策を見出そうとします。彼らは、自分のスキルや知識が組織に貢献できると強く信じているため、より積極的に業務に関与し、高いパフォーマンスを発揮します。

Resilience(乗り越える力)

レジリエンスは、逆境や困難、失敗に直面した際に、それに打ちひしがれることなく、柔軟に適応し、立ち直る力を指します。これは、単に打たれ強いだけでなく、失敗から学び、それを次の成功へと繋げるしなやかさでもあります。レジリエンスが高い従業員は、予期せぬ問題が発生しても冷静に対処し、ネガティブな感情に囚われることなく、前向きに解決策を探ります。彼らは、困難を成長の機会と捉え、逆境を乗り越えることでさらに強くなることができます。職場の変化やプレッシャーにも強く、精神的な安定を保ちながら業務を遂行します。

Optimism(柔軟な楽観力)

オプティミズムは、未来に対して前向きな期待を持ち、困難な状況であっても良い結果を予測できる能力を指します。しかし、これは現実から目を背けた無邪気な楽観主義ではありません。困難な状況を認識しつつも、それを一時的なものと捉え、ポジティブな側面や解決策に目を向ける「柔軟な楽観力」です。オプティミズムが高い従業員は、失敗を個人的な欠点と捉えず、状況や一時的な要因に起因するものとして客観視することができます。また、成功を自身の能力によるものと捉え、次の挑戦へのモチベーションとします。彼らは、職場でのネガティブな出来事に対しても、前向きな解釈をすることでストレスを軽減し、周囲にも良い影響を与えます。

心理的資本が高い従業員は、職場での課題にも積極的に取り組み、ストレス耐性も高く、自身の成長にも意欲的です。組織全体として従業員の心理的資本を高めることは、個人のウェルビーイングを向上させるだけでなく、生産性の向上、離職率の低下、そして組織全体の活性化に直結する重要な戦略となります。

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エンゲージメントの視点から~組織と個人の絆を深める

従業員の「エンゲージメント」は、現代の組織運営において最も重要な要素の一つと言っても過言ではありません。エンゲージメントとは、単なる従業員満足度を超え、従業員が自身の仕事に対して情熱を持ち、組織の目標達成に積極的に貢献しようとする心理状態と行動意欲を指します。例えるなら、単に「会社に来る」のではなく、「会社のために貢献したい」と心から思える状態です。

エンゲージメントが高い従業員は、以下のような特徴が見られます。

  • 高い生産性: 業務に対して積極的に取り組み、質の高い成果を生み出す。
  • 顧客満足度の向上: 顧客との接点において、より質の高いサービスを提供する。
  • 創造性と革新性の発揮: 新しいアイデアを提案し、問題解決に貢献する。
  • 離職率の低下: 組織への忠誠心が高く、長期的に貢献しようとする。
  • ポジティブな職場環境の醸成: 周囲の同僚にも良い影響を与え、協力的な関係を築く。

逆に、従業員のエンゲージメントが低下すると、その影響は組織全体に波及し、静かな退職やサイレント退職のリスクを顕著に高めます。エンゲージメントが低い従業員は、仕事への意欲を失い、最低限の業務しかこなさなくなり、組織への貢献意欲も薄れていきます。これは、生産性の低下だけでなく、職場の雰囲気の悪化や、他の従業員のエンゲージメントにも悪影響を与える可能性があります。

従業員のエンゲージメントを高めるためには、以下の要素が不可欠です。

  • 明確なビジョンと目標の共有: 従業員が自身の仕事が組織全体の目標にどのように貢献しているのかを理解し、共感できること。
  • 適切なフィードバックと評価: 従業員の努力や成果が正当に評価され、成長のための具体的なフィードバックが提供されること。
  • 成長機会の提供: 新しいスキルを習得したり、キャリアアップを目指せる機会が与えられること。
  • 承認と尊重: 従業員一人ひとりの個性や貢献が認められ、尊重される文化があること。
  • 良好な人間関係: 上司や同僚との間に信頼関係が築かれ、オープンなコミュニケーションができること。
  • ワークライフバランスの実現: 仕事とプライベートの調和が取れる環境が整備されていること。
  • 公正な報酬と待遇: 努力や貢献に見合った報酬と待遇が提供されていること。

組織が従業員を単なる労働力としてではなく、かけがえのない「人財」として認識し、彼らが職場での自分の役割を重要視し、組織の一員としての意識を持てるような環境を整えることが、静かな退職やサイレント退職といったリスクを軽減し、持続的な成長を実現するために不可欠なのです。エンゲージメントは、組織と従業員が共に成長していくための、強固な絆を築く土台となります。

静かな退職とサイレント退職の違い~その本質と対策の方向性

ここまで、「静かな退職」と「サイレント退職」それぞれの概念について詳しく見てきました。ここで改めて、この二つの現象の決定的な違いと、それぞれの対策の方向性について整理しましょう。

静かな退職 (Quiet Quitting) サイレント退職 (Silent Quitting)
主な原因 個人の心情変化、キャリアプラン、職場環境への不満の蓄積 組織のコミュニケーション不足、フィードバック欠如、組織文化の課題
発生メカニズム 従業員の内面で退職の意思が固まるプロセス。徐々に業務への関与やモチベーションが低下する兆候が見られる。 従業員が組織への不満を表明する機会がない、または無意味だと感じ、最終的に沈黙のうちに退職を決意する。
主体 従業員個人の意思決定とそのプロセス 組織のコミュニケーション不全や文化的な問題
兆候 業務への関与の低下、学習意欲の減退、コミュニケーションの減少、残業回避など、パフォーマンスや態度の変化 表面上は変化がない場合もあるが、不満や不信感が内的に蓄積されている。突然の退職通知となることが多い。
対策の方向性 従業員個人のキャリアパス支援、能力開発、メンタルヘルスサポート、上司との信頼関係構築、適正な評価制度の運用 オープンなコミュニケーションチャネルの確保、定期的なフィードバック、従業員の声を聞く仕組みの導入、心理的安全性の確保、公正な組織文化の醸成

静かな退職への対策!個の成長とウェルビーイングの重視

「静かな退職」は、従業員が自身のキャリアや働き方について深く考えた結果として起こるため、その対策は個人の成長支援とウェルビーイングの向上に焦点を当てる必要があります。

  1. キャリア面談の充実と定期的な実施: 上司と部下で定期的にキャリアに関する対話を行う機会を設けましょう。単なる業務進捗の確認だけでなく、従業員の将来の目標、希望するキャリアパス、身につけたいスキルなどを具体的に聞き出し、それに対する組織としてのサポート体制を明確にします。
  2. 能力開発と成長機会の提供: 従業員が自身のスキルを向上させ、新しい知識を習得できるような研修プログラムや OJT の機会を提供します。また、社内公募制度やジョブローテーション制度を導入し、多様な業務経験を積めるような環境を整えることも有効です。
  3. メンター制度の導入: 経験豊富な先輩社員や管理職がメンターとなり、若手社員のキャリアやプライベートの悩みに寄り添い、アドバイスを提供する制度は、従業員の孤立感を解消し、安心感を与える上で非常に有効です。
  4. フレキシブルな働き方の導入: 従業員がワークライフバランスを保てるよう、リモートワーク、フレックスタイム制度、短時間勤務制度など、柔軟な働き方を検討します。個々のライフステージに合わせた働き方を提供することで、従業員の定着率向上に繋がります。
  5. 適正な評価と報酬制度: 従業員の努力と成果が正当に評価され、それに見合った報酬が支払われる制度は、モチベーション維持の根幹となります。評価基準の透明性を確保し、従業員が納得感を持てる仕組みを構築することが重要です。

サイレント退職への対策~コミュニケーションと組織文化の改善

一方、「サイレント退職」は組織側のコミュニケーション不足が主な原因であるため、その対策は組織全体のコミュニケーション改善と健全な組織文化の醸成に重きを置く必要があります。

  1. オープンなコミュニケーションチャネルの確立: 従業員が自身の意見や不満を安心して表明できる場を設けます。例えば、匿名での意見箱、定期的なタウンホールミーティング、少人数でのランチミーティングなどを活用し、経営層や管理職が従業員の生の声に耳を傾ける機会を増やします。
  2. 定期的なフィードバックと1on1ミーティングの実施: 上司から部下への一方的な指示だけでなく、双方向のコミュニケーションを促すために、定期的な1on1ミーティングを義務化し、具体的なフィードバックを行います。これにより、従業員は自身の業務に対する貢献度を理解し、成長を実感できます。
  3. 心理的安全性の確保: 従業員が失敗を恐れずに意見を言ったり、新しい挑戦をしたりできるような、心理的に安全な職場環境を構築します。そのためには、上司が部下の意見を傾聴し、批判や嘲笑をしない態度を示すことが不可欠です。
  4. ビジョンとミッションの浸透: 組織のビジョン、ミッション、そして価値観を従業員全員に浸透させ、個々の業務が組織全体の目標にどのように貢献しているのかを明確にします。これにより、従業員は自身の仕事に意味を見出し、エンゲージメントを高めることができます。
  5. ハラスメント対策の徹底と公正な組織運営: ハラスメントや不公正な扱いに対しては、毅然とした態度で対処し、被害者を守るための具体的な仕組みを構築します。透明性の高い人事評価制度や昇進制度は、組織への信頼感を高めます。

まとめと今後の展望(持続可能な組織を築くために)

この記事を通じて、「静かな退職」と「サイレント退職」という、現代の労働市場が抱える二つの重要な課題について深く考察してきました。静かな退職は個人の内面的なキャリア志向や職場環境への不満が背景にあり、サイレント退職は組織のコミュニケーション不足や文化的な問題に起因することが明らかになりました。どちらのケースも、企業にとって貴重な人材の喪失という深刻な問題を引き起こし、組織の持続可能な成長を阻害する要因となり得ます。

しかし、これらの現象は、単なるネガティブな兆候として捉えられるべきではありません。むしろ、これらは現代の従業員が職場に何を求めているのか、そして組織がどのように変化すべきかを示唆する、重要な「シグナル」として受け止めることができます。従業員が自身のウェルビーイングやキャリアの自律性を重視し、一方的に指示されるだけでなく、対話と共感を求める時代へと変化しているのです。

企業や組織が今後、持続可能な成長を遂げるためには、以下の点が極めて重要となります。

  1. 従業員一人ひとりの声に耳を傾ける文化の醸成: 形式的なアンケートだけでなく、日常的な対話や1on1ミーティングを通じて、従業員の意見、感情、そしてニーズを深く理解しようとする姿勢が不可欠です。
  2. 心理的資本の育成支援: Hope(意志と経路の力)、Efficacy(自信と信頼の力)、Resilience(乗り越える力)、Optimism(柔軟な楽観力)といった心理的資本を高めるためのプログラムや研修を導入し、個人の内的な強さを育む支援を行うことで、従業員は困難な状況にも前向きに対応できるようになります。
  3. エンゲージメントを高める環境づくり: 明確なビジョン共有、適切なフィードバック、成長機会の提供、公正な評価、そして心理的安全性の確保を通じて、従業員が自身の仕事に情熱を持ち、組織に貢献したいと思えるような職場環境を構築することが重要です。

お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、これらの文化醸成・心理的資本の開発・エンゲージメント向上環境づくりは、それぞれが密接につながりあい、共通点もあることを触れておきます。

「静かな退職」や「サイレント退職」といった現象は、企業が従業員との関係性を再構築し、より人間中心の組織へと変革するためのチャンスでもあります。この変革の過程は決して容易ではありませんが、従業員一人ひとりが活き活きと働き、その能力を最大限に発揮できるような組織を築くことは、結果として企業競争力の向上と、社会全体の持続的な発展に繋がるでしょう。

私たちは、この記事が皆様の組織における人材管理やコミュニケーションの改善に役立つ洞察を提供し、より良い職場環境を創造するための具体的なステップを考えるきっかけとなることを心から願っています。従業員と組織が共に成長し、未来を切り拓いていくために、今、私たちに何ができるのか。この問いかけから、新たな挑戦が始まることを期待しています。

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