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「雑談力」を身に付ける! 雑談のタスク化がチーム強化のカギ?

おしゃべりは好きですか?
「好き」という方は、では、会社でおしゃべりをしている部下への注意・・・どうしていますか?

おしゃべりは生産性を下げるという意見もあります。そのため、私語を禁止して、会社内ではビジネスライクな対応のみ。
チームメンバーのプライベートには一切関知せず、忖度もしない。
・・・という会社もありそうです。

でも、そんな会社、少し怖くないですか?

対話がなく、私語厳禁な会社。
そのような、ルールでガチガチ、一瞬たりとも気を抜けない職場は、なんだか離職率が高そうと勝手に想像してしまいます。

仕事場であっても、ある程度の柔軟さが欲しいというのが、ホンネでしょう。

働き方改革で効率化を求めるあまり、逆に働きにくくなっていては、本末転倒です。たしかに規律は必要です。しかしあまりに行き過ぎると、縛られすぎて、新しい発想や改革を逃すはめになってしまいます。

そこで今回のテーマは、「必要な雑談」について。
あなたの会社では、ちょっとした「雑談」ができていますか?

職場での雑談が減っている、ふたつの理由

そもそも、会社内での雑談は減る傾向にあります。

コミュニケーションの手段が、メールやLINE、企業用アプリ等へと変化し、電話すらあまりしないという会社が増えてきました。

WEBでのコミュニケーションには、履歴が残る便利さや、相手の時間を気にしなくてもいいという手軽さがあります。しかしそのせいで会話の機会は激減しています。また、文字チャットでは、直接話すのとはまた違う印象を与える不安も出てきそうです。

ネット会議を導入している会社もあるでしょう。距離を考えず、すぐにメンバーが集まれるのは、とても便利です。しかしその会議で雑談はしにくく、議事録にログが残ると思うと、あまりプライベートな雑談もはばかられます。

顔を合わせるリアルな会議では、開始前後に雑談する時間くらいはあったはず。
これは、情報化社会の利便性と相反した弊害の一部でしょう。

その② 仕事以外のコミュニケーションを拒む社員が増えた

プライベートを重視し、仕事以外でのコミュニケーションを拒む社員も増えています。

これには、上司があまり仕事以外のコミュニケーションを重要視しないケースと、部下が上司とのコミュニケーションを拒絶しているケースの、2パターンがあるように思います。

オリンピック時期の交通状況を見越した動きもあり、フレックスタイム制やテレワークの導入を進める企業も多い昨今。上司部下が相互の会話から遠ざかろうと思えば、いくらでもその機会を避けることができる職場環境ができ上りつつあるのです。

雑談の持つ力とは

雑談には、大きな力があります。

雑談は人間関係を円滑にしてくれます。
相手と信頼関係を築こうと思ったら、ますは相手をよく知る必要がありますが、それは会話から生まれます。

キッカケの話題は、何でもいい

たとえば、雑談のない友人関係。
それって、とても希薄な関係だと感じませんか?

友人間では、相手に気を使わない、とりとめのない会話が楽しい時間をつくり、距離を縮めます。

しかし上司から部下へのコミュニケーションでは、友人関係と同じような距離の詰め方はできません。
徐々に上司側から手札を出し、部下の反応の良し悪しを見極める必要があります。

それこそ、天気やスポーツ、ドラマなどの日常的な話を振ってみましょう!
ちょっとでも興味の引っ掛かりが分かれば、会話の糸口が見つかります。
意外な共通の趣味が発覚して、同士になる可能性だってあるでしょう。

ただし、気を付けたいのは、「当たり障りのない、とりとめのない会話が苦痛な部下もいる」ということ。

コミュニケーションを取ろうとして、勤務中に意味のない話をダラダラするのは、ただの雑談。
それは決して「雑談力」ではありません。

雑談も仕事!タスクと割り切ったら意外とうまくいく

仕事場で、人のご機嫌を取るために雑談なんてしたくない…と思う方もいるでしょう。とはいえ、雑談から相手を理解することは、仕事をスムーズに進めていくうえでも大変重要です。

そんな方は、「雑談も仕事」と割り切りましょう。

そう、タスク管理と一緒です。

この人には野球。
この人には今期のドラマや映画。
この人は流行りのタピオカ。
この人には…。

など、外さないジャンルの話題を覚えてしまい、「1日1回」「ランチ後に必ず」雑談のチャンスをつくる…とタスク化してしまえばいいのです。

その成果は、きっと仕事にプラスに跳ね返ります。会話の中から新しい情報を得たり、思いがけないインスピレーションを受けることが出てきたら、さらに効果的です。

そして、話が盛り上がり過ぎたら軌道修正を。
会話のコントロールも、「雑談力」のひとつです。

雑談に意味や価値は…あります

雑談をあまりしない方の中には、「雑談は無意味」と決めつけているケースもあります。
しかし、雑談を無意味といい切ってしまうのは、もったいないこと。意味のある雑談だって、きちんと存在します。

また、もしあなたが

  • 気後れして、雑談ができない
  • 会話のキャッチボールが下手
  • 取引先と雑談ができない
  • 仕事のこと以外に話題が出てこない

と思っているのなら…
「自分の雑談に価値なんてない」という思い込みを、思い切って捨ててみましょう。

メンバーと目を合わせる時間もない、というブラックな勤務体制の企業ならともかく、通勤中にスマホで好きなことができる時代、それぞれが日々新しい情報をインプットして会社に来ているはず。
仕事以外のことでいいんです。ちょっとしたニュースや面白いマンガが、雑談のネタになります。

雑談に自信があるあなた・・・ちょっと待ってください!

ここまで読んで「自分は大丈夫だな!コミュニケーション能力、ばっちり!」と思った方は、逆に、一回立ち止まってみてください。
あなたの雑談、独りよがりではない・・・と言い切れますか?

あなたがよくても、聞いている相手が「楽しい」と思っていなければ、あなたの雑談力はまだまだレベルアップが必要。

残念ながら、職場での雑談をストレスフリーで楽しめている人はとても少ないのが現状です。
また、押し付けられた雑談がストレスになり、離職の原因にもなるケースも後を絶ちません。

相手にも話す余地を与え、キャッチボールにならないと、一方通行のコミュニケーションになってしまいます。
一方的なマシンガントークではなく、相手からの言葉を受け止めることも、雑談力です。

「雑談力」を鍛える方法、ポイント5つ

雑談力とは、だらだらと話すことではありません。
以下のポイントに気を付けて、チーム内の雑談力を高めましょう。

ポイント① +αの一言を添える。

挨拶や日報、メールなどの、普段のコミュニケーションに、一言つけ加えることから始めてみます。
「昨日のプレゼンのアクシデント、びっくりしたね〜」
「ゲリラ豪雨きそう!傘持ってきた?」
という、ちょっとした会話が、相手の心をなごませます。

ポイント② 適度な自己開示

自分がどういうキャラクターなのかを相手に示し、親しみを持ってもらうことも有効です。
しかし、自分が開示したからといって、相手にも求めてはいけません。過度な詮索はうっとうしく感じるだけです。

ポイント③ 肯定的な言葉を選ぶ

ただの自分語りや、人の悪口、愚痴は楽しくありません。雑談が余計なストレスになってしまうのでNGです。

ポイント④ 同じことを繰り返し話さない。

雑談のネタに困るからといって同じ話を何回も聞かされると、ネガティブな印象を受けてしまうのが人間。せっかくのちょっとした雑談ですから、新しい話題、フレッシュなニュースなどを短くまとめましょう。

ポイント⑤ 共感や興味を相手に示す

相手をリスペクトし、共感しあう雑談こそが、プラスになります。気の利いた雑談のつもりが、気が付いたら叱責になっていた…ということのないようにしましょう。

まとめ:「雑談力」がもたらす、ポジティブな人間関係

雑談ができる場は、ビジネスの幅の拡大に繋がります。
雑談がない職場では、指示と命令で組織が回ることになり、上から下への通達で動く、旧来型の組織運営にしかなりません。その結果、相互協力が得られず、仕事を自分事として捉えられない職場になってしまいます。

職場でのコミュニケーション以外でも、雑談はビジネスチャンスに直結しています。
「自分はコミュニケーション能力が低いから」と、あきらめずに、身に付けようと思うことが大切です。

まずは上司が雑談力アップに取り組めば、部下へ、そして社内全体と正しく波及していくでしょう。組織全体が「雑談力」を持つことができたら、柔軟に、そして働きやすく風通しのよい環境がととのうはずです。

 

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