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成果を出すにはWay力をたかめよう

成果に直結するのは「柔軟に複数描けるWay Power」

心理的資本の構成要素にHope(Will PowerとWay Power /意志と経路の力)があります。
成果と直接的に関わっているのは、Hope、特にWay Power 経路の力が密接に関わっているのではないか、という仮説を私は持っています。

Wayとは、目指すべきこと(またはありたい姿)であるWillに向かって、描く道筋のことです。
Way力とは、目標設定力とも言えると思います。
ただ、心理的資本のWay力は、描く道筋が一本道ではなく、複数に柔軟に描けるか、というスキルのこと。「複数に柔軟に描ける」がミソだと感じています。

Wayが1つしかないことのリスク

私が懇意にさせていただいている経営者の中には「目標を立てる」ことに対してネガティブなイメージを持っている方がいます。なぜ、「目標」に対してネガティブかというと、「目標を設定して、それが達成してしまうとアガリのような気持ちになり、向上しない」からだそうです。ただ、それは目指すものを持ってはいけないということではなく、めざすものにしっかり向かっていってほしいがゆえのこととのこと。

このお話を聞いて、最初は理解が難しかったのですが、心理的資本のHopeで理解すると、とても納得できました。

Hopeを開発するにはWill力(ありたい姿)とWay力(柔軟に複数描ける道筋)が必要です。この経営者の方の指摘は、自らの強い意志(Will)がない中、決められた目標のみを追いかけてしまうことで、個人の成長も組織の柔軟性も失いかねないという危機感からだと思います。

私はWayはWillに向かうための一里塚としての目標だと理解しています。Wayがひとつしかない、すなわち短期の目標が1つしかない状態は、一里塚の先がないので、そこまでたどり着いたら、またはたどり着けなくても、そこから先には歩めないのです。

心理的資本のWayは「複数、柔軟に描く力」なので、一里塚の先のもっと大きな頂上を見据えて自律的に行動し続けることを求めています。

事業というものは、一直線でゴールにたどり着くことはほぼありません。日々なんらかの問題が起こっており、それらに対して柔軟に方法を描き、選択し、行動し続けているものなのですから、短期の目標設定で満足しては最終的な成果にはたどり着きません。

Way力を磨くには

Way力を磨く方法として「メンタルトレーニング」がおすすめです。目標を達成するためのステップをあらかじめリハーサルをするのがメンタルトレーニングなのですが、留意すべき点は、想定している方法を確認するのではなく、目標に向けて行動する中で起こるであろう障害や機会を想定しながら、必要に応じて代替経路を描くトレーニングです。

できれば、壁打ち相手になってくれる人がいるとメンタルトレーニングの精度も高まります。

そしてWayを絵にかいた餅にしないことも大事です。目標設定を紙に書いて満足してしまうと、全く意味がありません。
掲げた目標に対して、行動をおこし、それをふりかえり内省し、Wayの幅を広げていくことこそ成果がでるのです。

「成功に必要なのは才能より意志力」という研究結果

成功に必要なのは「才能」より「意志力」、という研究結果(2011.4.5)というWIREDの記事があります。

ある分野で成功するには、生まれもった才能よりも、計画的な努力を持続的に続けられる性質が重要であるとする研究結果が発表されているのだそうです。

心理的資本は心のエネルギーの状態ですが、それを開発できることからスキルでもあります。心理的資本を理解することで、強い意志力と粘り強い行動と柔軟に取り組んでいくスキルとして身につけていけるのだと思います。

石見 一女

石見 一女

Be&Do代表取締役/組織・人材活性化コンサルティング会社の共同経営を経て、人と組織の活性化研究会(APO研)を設立運営。「個人と組織のイキイキ」をライフワークとし、働く人のキャリアと組織活性化について研究活動を継続。「なぜあの人は『イキイキ』としているのか」第1章30歳はきちんと落ち込め執筆、プレジデント社,2006年。

心理的資本の概要/高める方法を資料で詳しく見る!心理的資本とは、人が何か目標達成を目指したり、課題解決を行うために前に進もうと行動を起こすためのポジティブな心のエネルギーであり、原動力となるエンジンです。「心理的資本について詳しく知りたい」方は、以下の項目にご入力のうえ「送信する」ボタンを押してください。
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執筆者プロフィール

石見 一女

石見 一女

Be&Do代表取締役/組織・人材活性化コンサルティング会社の共同経営を経て、人と組織の活性化研究会(APO研)を設立運営。「個人と組織のイキイキ」をライフワークとし、働く人のキャリアと組織活性化について研究活動を継続。「なぜあの人は『イキイキ』としているのか」第1章30歳はきちんと落ち込め執筆、プレジデント社,2006年。

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