コラム

「あって良かった!」と部下が思う1on1ミーティング3選とマネージャーに必要な体感

マネジメント支援施策として多くの企業で導入されている1on1ミーティング(以下、1on1)。2022年4月に発表されたリクルートマネジメントソリューションズ社の調査によると、「部門施策として一部の組織で導入している」も含めると約7割の会社で導入されているそうです。思ったよりも多いですよね!?

この1on1については、上司が困っている。上司はどうしたらいいのか。という上司の方にスポットが当たった話題が多い印象を私自身は持っていますが、いかがでしょうか?今回は、部下側の視点で、実体験も交えつつ、「あって良かった!」と思った1on1をご紹介しつつ、なぜそう思ったのかを解明していきます。

「あって良かった!」と思った1on1ミーティング3選

エンジンがかかった感覚が持てた1on1

目の前のミッションやタスクを一生懸命こなしている状態を、階段を駆け上っている状態だとすると、気づかないうちに階段の「踊り場」にいることってありませんか?「踊り場」にいる理由はいろいろあると思います。
疲れたので一旦休憩している。タスクが多すぎて困っている。意義目的を見失い動きづらくなっている。ただなんとなく歩みが遅くなっている。

人生やキャリアを考えるときに「踊り場」で立ち止まって振り返ることは大切なことです。一方で、今まさに成長したいとき、会社として活躍してもらいときに、長らく「踊り場」にいるのは、本人にとっても会社にとっても損失ですよね。

この「踊り場」から、もう一度階段を上り出すことを後押したもらった1on1は「あって良かった!」と思いました。認めるべきところは認めようと頑張りを労ってもらったり、ミッションの優先順位を一緒に考えてもらえたり、今の山を乗り越えた後の景色を一緒に想像できたり、モヤモヤに共感してもらったり、、、こんな声掛けや問いかけがあって、元気よく再び階段を駆け上がることが出来ます!

だから定期的に1on1があると助かるんです。

気づいてない自分に気づけた1on1

現在地を把握し、自己認識することは、どこに向かうにしても大切ですが、普段やるべきこととしか向き合っていないと、意外と機会がないものです。
自分が何をしたいのか、特性や強みは何か、保有する知識やスキル、持ち得るネットワークなどを定期的にふりかえることで、次へと向かう原動力になります。しかし、このふりかえりを自分ひとりでやるのも、これまた大変です。だからこそ「え!自分ってそう見えてるんだ」「こんなことも自分の強みなの?」そんな発見がある1on1は本当にありがたいです。

ここで、上司の方に勘違いをしていただきたくないのは、何もずっと褒められていたいわけじゃないんです。もちろん褒めてもらうのは嬉しいですが、成長したい!期待に応えたい!(どこでも通用できる人材になりたい!)というのも本音です。だからこそ、伸びしろについてもきちんと伝えてもらえると、次のステップが明確になって頑張る原動力になります。

自分のためだけじゃなくなった1on1

「1on1はあなたのための時間!だからあなたの話をしましょう!」と言われると、すごく重たくないですか?(笑)あなたのための時間と言った割りに、そちらの方が喋ってない?みたいな時もありますよね(笑)自分のためだけなら、わざわざ時間とってもらって申し訳ないですよね。

「あって良かった!」と思う1on1は、相手にとっても有意義な1on1です。1on1は会社や上司の期待と自分が頑張る方向性の擦り合わせやズレを修正する場でもあります。だから、「部下のための時間」ととても強調されると違和感があります。その違和感を解消するためにも、上司の方には「あなたのことは勿論だけど、自分にとっても重要な場やと思っている」と言ってもらえると、同じゴールを目指す者同士の作戦会議!という捉え方に近くなり、変に構えず臨めるものです。こういった捉え方であれば、上司の喋る量が多少増えても気になりません。

上司の方が「今月はこれを頑張ろうと思う!」と自己開示するのも、部下にとってはいい刺激ですよね。

さて、問題は「あって良かった!」と思われる1on1を上司が実践できるのかですよね。

上司(マネージャー)に足りないのは知識・スキルではなく1on1に対する信頼です!

頭をひねって考えているビジネスパーソン

1on1を導入する目的はしっかり伝えたし、1on1スキルの研修もした!なのに何故上手くいかない、、、。という人事ご担当者様のお悩みをよくお伺いします。もちろん、管理職の多忙さ、人材育成への関心、スキルの限界など理由を挙げたらキリがありません。しかし、圧倒的に足りていないのは、1on1という手法に対する信頼です。「やって意味があるのか」という不信感が、すべての邪魔をしています。上司自身が1on1を受けて成長できた体験がないので、「やって意味があるのか」と思ってしまうのは自然なことだと思います。

社内の1on1施策を上手く推進するためには、上司に良質な1on1と1on1を経て行動が後押しされたり成長が加速したということを体感してもらうことが、実は近道です。ありきたりですが、百聞は一見に如かず。体感が納得感を生み出します。

成長と行動を加速させる個別伴走型の人材育成プログラムCG1

当社が提供するCG1は、当社認定のガイドとの1on1で良質な内省とフィードバックを受けながら、現場での行動につなげて成長を加速する実践型のトレーニングです。実際にプログラムを受けた方からは、1on1の効果について懐疑的な部分があったが、とても勉強になったという評価をいただいています。

1on1が「あって良かった!」を、キーマンとなるマネージャー層の皆さんに体感していただきませんか?

小西ちひろ

小西ちひろ

株式会社Be&Doのプランナー。原料系商社にて人事(採用・教育研修)を6年間経験後、Be&Doにjoin。首都圏に常駐。お客さまとトコトン伴走するご支援を使命としている。プライベートでは、昼間からお酒とジャンクフードを片手にバスケの試合を見る時間と某男性アイドルグループの推し活をする時間が至福。日本心理的資本協会認定PsyCap Master®、国家資格キャリアコンサルタント。

心理的資本の概要/高める方法を資料で詳しく見る!心理的資本とは、人が何か目標達成を目指したり、課題解決を行うために前に進もうと行動を起こすためのポジティブな心のエネルギーであり、原動力となるエンジンです。「心理的資本について詳しく知りたい」方は、以下の項目にご入力のうえ「送信する」ボタンを押してください。
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・心理的資本の特徴
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執筆者プロフィール

小西ちひろ

小西ちひろ

株式会社Be&Doのプランナー。原料系商社にて人事(採用・教育研修)を6年間経験後、Be&Doにjoin。首都圏に常駐。お客さまとトコトン伴走するご支援を使命としている。プライベートでは、昼間からお酒とジャンクフードを片手にバスケの試合を見る時間と某男性アイドルグループの推し活をする時間が至福。日本心理的資本協会認定PsyCap Master®、国家資格キャリアコンサルタント。

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