大阪大学の開本浩矢教授に突撃インタビューを断行し、AI時代における「心理的資本」の重要性について聞いてみました。
AIの強みと限界~これから必須の基本的な考え方
AIは過去のデータを基に学習・解析し、確率的に最適な答えを出す仕組みであるため、統計的に最も適切な回答を出せるが、未知の未来を創造することは難しいとされる。これからは創造力(クリエイティビティ)や想像力、共感力、感情的な価値の発揮といった「人間らしさ」がより重要になる。だからAIができることに対抗するのではなく、人間が「人間ならではの強み」を発揮することに注力することだ。
AI時代において、人間らしさを発揮するには「心理的資本」がよりいっそう重要になる。
心理的資本には「自信と信頼の力/効力感(Efficacy)」「意志と経路の力/希望(Hope)」「乗り越える力/レジリエンス(Resilience)」「柔軟な楽観力/楽観性(Optimism)」が含まれる。
企業も心理的資本への投資を行わないと、長期的に競争力を失う可能性がある。
これからの働き方と社会は、AIが定型業務を担う時代になるからこそ、人間は「人と関わる仕事」「感情に寄り添うサービス」にシフトしていくことになる。企業としても、個人としてもAIを恐れるのではなく、うまく活用して「人が人らしく生きる社会」を目指していきたいところだ。
インタビュー動画
まとめ
AIの進化が進む中で、人間が「AIと違う部分」に目を向け、創造性や心理的資本を高めることが大切です。テクノロジーと共存しながら、人間らしく働く社会を目指す。そんなことを意識していきたいですね。
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