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職場を嫌な場にしないための不満との向き合い方

不満や苛立ちというネガティブな感情がない人はほぼいないでしょう。
なぜなら不満や苛立ちは危機管理にも直結している本能的な能力ですから。

しかしながら、ネガティブな感情をずっと引きずっていると、前向きな気持ちが削がれたり、疲れてしまいます。
不満や苛立ちとどう向きあったらいいのか、心理的資本の考え方で整理してみました。

不満や苛立ちをあなたはどう解決していますか

不満や苛立ちをあなたはどう解決していますか?

早く寝る、運動や音楽で気分を紛らわせる、などいろんな切り替え方がありますが、自分の愚痴を聞いてもらうという人が多いのではないでしょうか。

愚痴を聞いてもらうと、スッキリするし、聞いてもらった相手から同情や共感をしてもらうと、同志を得たような気分になり、かえって勇気や元気をもらえる、という経験はきっとあるはずです。
愚痴の対象は多くの「人」の話です。人への不満の話は盛り上がります。

愚痴は危険な薬のようなもの

例えば、上司のリーダーシップがいまいち頼りない場合など、格好の愚痴ネタに。

最初は上司のリーダーシップがうまくないことで生じた混乱が不満のきっかけだったのに、その不満を同僚に愚痴ったところ、その同僚も似たような感情を持っていると、一気に上司の話題で盛り上がることになります。

そうなると、だんだん、気に入らない上司の一挙手一投足に関心が高まり、本来、業務と関係ないことまでネタにして時にはせせら笑いの対象にもなります。

最初は2人で盛り上がっていたのに、愚痴で繋がったことで自信を得ると他の同僚までその愚痴を広げ始めます。

気がつけば職場の中は愚痴と冷ややかな皮肉が蔓延し、最初に不満を言い出した人までも「この職場は嫌な雰囲気で溢れている」とうんざりする始末。
こんな職場、ありますよね。イジメの構造にも似た関係性になってきます。

愚痴をいうことでストレス発散になる人はいます。愚痴を必要以上に抑圧して言わない方がストレスが解消されずに苦しくなることもあります。

ただ、愚痴を言い合う仲間が出てくるとお互いにネガティブな話の応酬になり、決して心からポジティブで心地よい感情は生まれてきません。

愚痴を言い合って盛り上がったときの楽しい気持ちはマウントに勝った報酬のような感情です。これは一時的な高揚感を得ているだけで、麻薬のようなもの。本来の幸福(ウェルビーイング)とは異なった感情です。

不満をいう側も聞く側も心理的資本のオプティミズムを意識しよう

では、どうすれば良いのでしょうか。
不満がある人は、愚痴を言ってもいいのですが、できれば、不満の中身を「不満の元になっている事実とそれによって生じた問題」を客観的に見て「自分でコントロールできないことは一旦、傍に置いて、自分でコントロールできることに集中する」を意識していきましょう。

これは心理的資本のOptimism(オプティミズム 現実的な楽観力)を高める介入法(ガイディング)の考え方です。
感情的になっている時は仕方ないかも知れませんが、少し落ち着いたら不満の中身を整理してみることで、不満の囚われから前向きな気持ちに切り替えることができます。

愚痴を聴く側の対応はもっと重要です。
愚痴を言う人の話は、決して否定せずに聞いてあげてください。
カウンセリングの傾聴の方法=アクティブリスニングが有効だと思います。

アクティブリスニングとは:うなづく、身振りを使う、など共感の姿勢を示すことで愚痴を言う人の感情を落ち着かせること

ただし、一緒に盛り上がるのではなく、話を聴く側の人もoptimism(オプティミズム 現実的な楽観力)を意識して話を聴くと過剰な同情を抑えられます。

上司のリーダーシップに問題があったとしても、そこに囚われていても何も解決しないからです。
それより愚痴を言っている人が、前向きになるように次に進めるような言葉を添えましょう。

「それは大変でしたね。まずは自分たちでできることからやっていきましょうよ。」

これもOptimismのガイディングです。
最後にポジティブな言葉で締めくくると、うんざりする職場にはなっていきません。

心理的資本のガイディングを学ぶと色々と使えますよ。

 

石見 一女

石見 一女

Be&Do代表取締役/組織・人材活性化コンサルティング会社の共同経営を経て、人と組織の活性化研究会(APO研)を設立運営。「個人と組織のイキイキ」をライフワークとし、働く人のキャリアと組織活性化について研究活動を継続。「なぜあの人は『イキイキ』としているのか」第1章30歳はきちんと落ち込め執筆、プレジデント社,2006年。

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執筆者プロフィール

石見 一女

石見 一女

Be&Do代表取締役/組織・人材活性化コンサルティング会社の共同経営を経て、人と組織の活性化研究会(APO研)を設立運営。「個人と組織のイキイキ」をライフワークとし、働く人のキャリアと組織活性化について研究活動を継続。「なぜあの人は『イキイキ』としているのか」第1章30歳はきちんと落ち込め執筆、プレジデント社,2006年。

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