ジェトロが支援するイノベーティブな技術・製品を有し、世界を目指すスタートアップ・中堅・中小企業を対象に海外展開を後押しするプログラム「JETRO Innovation Program(JIP)」の採択企業の1社として私たちBe&Doが選出されました。
そしてドイツを中心に名高い国際情報通信技術見本市「CEBIT」初の東南アジア開催となる「CEBIT ASEAN Thailand」に出展し、ピッチや商談会に挑んで参りました。
今回はその参加報告レポートを書き留めたいと思います。
7月に行われたBootCampから10月に現地入りしてプロジェクトが終了するまでの様子です。
かねてより私たちのサービス「Habi*do(ハビドゥ)」が海外の文化・風土・ビジネス習慣のなかで馴染むものなのか。課題感と合うのか。そもそも私たちが提供するモチベーションテクノロジーが通用するのかトライしていきたいという想いがありました。
ひょんなことからJETROさんのプログラムの存在を知り、半ば勢い(!)で応募したところ、書類審査を通過!
二次選考を兼ねて東京で開催される2日間の“BootCamp”なるものに挑むことになるのです。
JETROの皆さんや、タイ現地のビジネスマッチングや諸々の手配を行っていただくコーディネーターさん、そしてプログラム期間中サポートいただくタイの起業家であるメンターさんによってみっちりとレクチャーいただきました。タイ、そして東南アジア圏のビジネス風習やコミュニケーションにはじまり、日本国内にいるとわかりづらいリアルな話をたくさん聞くことができました。そして、いきなり英語によるピッチ実施とフィードバックの嵐!
参加した私はほとんど英語が聞き取れず、なかなか苦戦しました。参加企業の皆さん、英語力すごすぎ!(当然かもしれませんが…)
語学力に苦戦しながらも充実の2日間+αでした。
そこから10月に現地入りするまでの間、1-2週間に1度の、メンターとのGoogleMeetを使ったメンタリングです。
私たちのメンターはタイで初のコワーキングスペースであるHUBBAや、デジタル領域のメディアやイベントを手掛けるTechsauceを立ち上げたAmarit Charoenphan氏です。もちろんちゃんとタイの優秀な通訳さんがフォローしてくれるのですが、ほんとにありがたかったです…(笑)
私たちのビジネスモデルやPRポイントも含めたプレゼンテーション内容や、タイ現地でのビジネスの進め方など、毎回がっつりと親身にフィードバックをいただきました。
私としては、単にタイでの商談会やプレゼンテーションに臨むためだけではなく、ビジネスそのもののブラッシュアップにつながるとても有意義な時間でした。
英語、タイ語、日本語が飛び交う面白いオンラインミーティングです!
なかなかの密度とプレッシャー、日常業務の隙間を縫って!メンタリング、大変でしたけど得るものも大きかった!
タイ滞在初日
さて、私たちは10月中旬にタイ現地入りしました。
実際のJETROプログラムが始まる前日に入り、初日はがっつりと社内ミーティングをすることに!
早朝に空港からホテルに移動。チェックインまでの間、カフェで約5時間(!)、ブランチを途中食べながらのガッツリめのミーティング。ハードな滞在のはじまりです!
午後はさすがに頭がクラクラ!するので、おいしい食事を求めて都心に出かけました!
カラフルなタクシーがたくさん走るなか、ほとんどの車は日本の自動車メーカーのものばかり!日系資本のお店も多く。心配された天気(雨期の終盤)も期間中はなんとか大丈夫でした。
おいしいごはんを食べて、ホテルに戻り翌日から始まるプログラムに備えます。私たちはBTSのカードを買って、期間中の集合場所や繁華街への外出に活用していました。
タイ滞在2日目
いよいよ始まるプログラム。
初日はJETROのバンコク事務所を訪れ、本番直前のメンタリングとピッチトレーニングを行いました。
ありがたいことに、集合場所からの移動は今回のプログラム参加企業のメンバーを乗せた専用車で移動します。
そして午後からはいきなり1回目のプレゼンテーションの機会!
タイIoT協会の定例会で、JIP参加企業によるピッチが行われました。
皆さん真剣に聞いてくださいました!
各社ピッチ終了後は、全体質疑応答タイムを経て、名刺交換タイム。ひとしきりあいさつを終えたところで、集合写真!
そしてプログラムは着々と進みます!
この日は午後からエコシステムツアーとして、NIA(National Innovaton Agency/タイ国家イノベーション庁)にて、国としてスタートアップ支援をどのように行っているのか、何を強化していっているのかという具体的なお話を担当者の方々からうかがいました。
国の本気度も知れましたし、何より海外の企業とも積極的にコラボレーションしようとしていることもわかりました。
初日から刺激たっぷりでした!
タイ滞在3日目
この日は、MONSTAR HUBというコワーキングスペースに。
タイ現地で起業したり法人を立ち上げた日本人起業家の皆さんによるパネルディスカッションが繰り広げられました。
その国独自の風土だったりビジネス慣習、労働に対する考え方、そして組織のマネジメントの話まで、とても面白い内容でした。
もちろん独特の部分もありつつ、本質的な人のマネジメントに関する部分は、日本国内と変わらないなという印象を持ちました。皆さん、現地ではネットワークを築きながら、トライアンドエラーをしながら着実に企業経営を行っていらっしゃいました。
その後、コーディネートしてくださったMediator社に移動。
参加企業それぞれに最終リハーサルとしてプレゼンテーションを行い、お互いにフィードバックをしたり。展示会での商談会に臨むためのブリーフィングを受けました。
そしてギリギリまで資料修正を行い、データを納品!!!あとは展示会でのピッチ本番を待つのみとなりました。
もちろん、この日は早めに解散して、ピッチの練習です!
タイ滞在4日目
いよいよCEBIT当日を迎えました。この日から3日間の展示会に臨みます。
初日から商談ラッシュでした。
実際に現地の企業の方の生の反応や声を聞くことができ、とても有意義。
商談会でも、実際の現場でのお悩みを聞くことができたり、日本国内以上に従業員のエンゲージメントやモチベーションに関することへの反応はわかりやすく、ストレートにご理解いただける様子でした。
初日はエンジニアのマークがステージでプレゼンテーション!商談中だったりして、ドタバタしていて私自身はゆっくり聞くことができず残念でしたが、自信たっぷりに話していたとか?!
この日は展示会終了後に、タイの現地起業家の方々とのマッシュアップパーティが、HUBBAのスペースで開催されました。皆さんとてもポジティブな雰囲気で良い方ばかりでした。
楽しく時間を過ごさせていただきました!
しかしこの日のバンコクは渋滞が通常よりさらにすごかった!!という思い出が!
皆様、お疲れさまでした!
タイ滞在5日目
展示会2日目は、みっちり組まれたビジネスマッチングのスケジュールをこなしながら、ブースでの来訪者対応を行う日でした。
タイ国内からだけではなく、シンガポール、ミャンマー、バングラディシュ、カンボジア、ベトナムなどなど、様々な国の方々がいらしていました。
商談の反応をうかがいながら、これは早急に現地のマネジメントの方々が活用できるように体制を整えねば!と襟を正すことになりました。私たちの今回の目的である、海外でのテストマーケティングとしては十分な成果を得たと感じています。
タイ滞在6日目
最終日は私、橋本が拙い英語でピッチをいたしました。
プレゼンテーション中、タイの現地のオーディエンスの方がニコニコ聞いてくださるのと、私の前に登壇された他参加企業の皆さんが場を温めてくださったおかげか、リラックスして話すことができました。
メンターや事務局スタッフさんからグッジョブをいただき、やはりうれしかったですね(笑)
ここまでくれば達成感!苦労と共に!したJIP参加企業の皆さん、JETROさん、Mediatorさんなど事務局の皆さん、メンターさん、本当にお疲れさまでした!
と、これで終わりではなく、この後も展示会の片づけが始まるくらいまで商談が入っており、最後まで中身の濃い時間を過ごしました。他参加企業の皆さんの今後の活躍も楽しみです!
空港に向かうタクシーの中、なんと夕暮れ間近にも関わらず、大きな虹がかかっていました!
まるで私たちの前途を暗示しているかのように!
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