2018年6月14日から7月15日にかけて、ロシアで開催される第21回目のFIFAワールドカップ。リーガMX・CFパチューカ所属 本田 圭佑(ほんだ けいすけ)選手が日本代表入りしました。
「ロシアは僕にとって最後のW杯になる」
今回のワールドカップに賭ける想いもひとしおのようです。
この本田圭佑選手が12歳の時に書いた作文はイタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』で紹介されたり、CMに採用されたりと有名になりました。ご存知の方も多いかと思います。
将来の夢本田 圭佑
ぼくは大人になったら世界一のサッカー選手になりたいと言うよりなる。
世界一になるには世界一練習しないとダメだ。
だから今ぼくはガンバっている。
今はヘタだけれどガンバって必ず世界一になる。そして、世界一になったら大金持ちになって親孝行する。
Wカップで有名になって、ぼくは外国から呼ばれてヨーロッパのセリエAに入団します。そして、レギュラーになって10番で活躍します。
一年間の給料は40億円はほしいです。
プーマとけいやくしてスパイクやジャンバーを作り、世界中の人がこのぼくが作ったスパイクやジャンバーを買って行ってくれることを夢みている。
一方、世界中のみんなが注目し、世界中で一番さわぐ4年に一度のWカップに出場します。セリエAで活躍しているぼくは日本に帰りミーティングをし、10番をもらってチームの看板です。ブラジルと決勝戦をし2対1でブラジルを破りたいです。この得点も兄と力を合わせ世界の強豪をうまくかわし、いいパスをだし合って得点を入れることが僕の夢です。
(SoocerKING “伊紙、本田圭佑の小学校卒業文集を紹介「10番で活躍します」“より引用)
「サッカーの選手になりたい」、もう少し具体的だとして「サッカーの選手になってワールドカップに出たい」・・・そんな夢を持つ子どもたちは多いかと思います。しかし本田選手のように、進捗状況がどれくらいか、達成度はどの程度かを判断、目標達成に必要なことを具体的に示し、目標を設定ができる子どもはなかなかいないと思います。(むしろ大人でも難しいですね。)
プライベートだけにとどまらず、仕事においても目標を立てる機会は多くあります。
目標を立てるためにはそもそも現在の自分を把握することが必要となります。また、目標達成に向けての行動を促します。そしてこの行動計画が成功したか否かの判断にもつながります。
では本田選手のように目標を立て達成に導くにはどうしたらいいのでしょうか。
目次
SMARTの法則とは
本田選手の目標、具体的であり期間も明確、どの程度どういったことをすれば目標達成に届くかがわかりやすく表現されています。
本田選手のように具体的かつ明確で、アクションにつながる目標を設定をするためにSMARTの法則を用いて目標を立てることをお勧めします。
S: Specific (具体的である)
M: Measurable (測定可能である)
A: Attractive (達成可能、やりたくなるものである)
R: Realistic (関連性がある、現実的である)
T: Time-related (期限が明確である、がある)
Specific (具体的)
漠然とした目標よりも具体的な目標がある。それだけでそれに向かって何をしたらいいか、どういった行動をとったらいいかの次のアクションにつながります。
本田選手も「サッカー選手になる」という目標ではなく、日本でなく世界での活躍を意識した「セリエAに入団」という具体的な目標を立てています。
こちらのブログにもあるように「向上」「強化」「徹底」といった一見シャープに見える言葉は考える行為を止めてしまう、ゴールを敢えて明確にしないという魔力も含めています。「スキルアップをする」という目標を立てたとします。どういったスキルを向上させたいのかが曖昧です。またどのレベルにまで向上させたいのかを具体的にすることが大切です。具体的な目標は達成への意識を高め行動に導いてくれます。
Measurable(測定可能)
数字として測定が可能であること、振り返りができることが大切です。感覚値での達成状況の把握でなく、数字として把握すること。目標達成までにあとどれくらいの日数がかかり、どういった行動が必要となるか、が明確になります。
分かりやすい例はダイエットです。「ダイエットをする」という目標では曖昧です。「半年後に●kgになる」と測定可能な目標を立てることが大切です。本田選手も多少曖昧ではありますが、「大人になったら」「世界一の練習」といつまでにどれくらいを意識して目標を立てているのがわかります。
Attractive(達成可能)
達成が不可能な、目標に到底届きそうにないものを目標として立てたとしても、どうせできないとあきらめることに繋がります。
まずは小さな目標を立てる。そしてそれを達成することから始め、段階的にステップアップして本来の目標につなげていくことが大切です。
Realistic(現実的)
また現実的であるかを判断することが大切です。自分の状況をみて、達成が現実的でなくては意味がない目標となってしまいます。
目標を立てる際、自身にプレッシャーを与える、モチベーションを高めたいといった気持ちからもつい非現実的な目標を立ててしまうことがあります。
これはあり得ない例ですが、本田選手がいくらセリエAでのプレーを望もうとも、そもそもサッカーをしていない、野球をしているとしたら・・・これは目標としては成り立ちません。
自身のスキルアップのために●時間の勉強をすると目標を立てたとしても、現状残業ばかりで寝る時間を削るしかないのであれば、この目標はいい目標とは言えません。また、営業件数半年100件と目標を立てたとしても、直近の半年が10件の結果だったとしたら、無理をした目標、非現実的です。
目標達成が自分にとって現実的がどうかのチェックが大切になります。
期限を設定しなければ「明日になったら始めよう」「いい時期がきたら始めよう」というように行動に移すことが先延ばしになる可能性があります。
また同じ目標を立てたとしても、1カ月での達成に向けて行動するのと、1年での達成に向けて行動するのでは、大きく異なってきます。
期限があることで、立てる目標が変わってくることも考えられます。いつまでにその目標を達成するのか期限を明確にすることが大切です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
具体的でいい目標が立てることができれば、どうしたらこの目標を達成することができるのかを分析し行動に移していくことも容易になります。
あいまいな目標ではただ目の前のことをこなしていくだけ、行動に移すタイミングを見失ってしまうことに繋がってしまいます。SMARTの法則、ぜひ意識して目標を立ててみてください。