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その働き方改革、時短ハラスメントではありませんか?

働き方改革の裏で広がっている「時短ハラスメント(ジタハラ)」、ご存知ですか。

2017年のユーキャンの新語・流行語大賞には「働き方改革」がノミネート。働き方改革実現推進室による政府の働き方改革への取り組みも進んでいます。
そして多くの会社でも残業規制、副業の許可、在宅勤務、週休3日制といったさまざまな取り組みを行っています。

中でも長時間労働の是正は、国においても企業にとっても解決を急ぐべき課題となっています。

長時間労働の是正のはずがジタハラに?!

株式会社 高橋書店の調査によると、働いている会社で「働き方改革」として長時間労働の改善が行われている、と回答した人が53.4%となりました。

働き方改革が行われている人の中で「特に困ったことがない」と回答した人は20.3%。つまり約8割が、改革導入により不満があるとのこと。

⇒「働き方改革」(長時間労働の改善)に取り組む企業に勤めているビジネスパーソンが抱えている悩み 第 1 位は
「働ける時間が短くなったのに、業務量が以前のままのため、仕事が終わらない」(41.5%)
⇒「働き方改革」(長時間労働の改善)に取り組む企業に勤めているビジネスパーソンの約 4 割が“ジタハラ”(時短ハラスメント)被害につながる悩みを抱えている、という結果になったというのです。
(株式会社 高橋書店 「働き方改革」に関するアンケート調査 より引用)

働き方改革の多くが「労働時間を減らすこと」が目的になってしまっている、それが顕著にあらわす結果です。
労働時間を減らすのが本来の目的ではなく、「必要のない無駄な作業やそれに伴う残業をなくす」、「効率化や生産性を高める」ことが本来の目的であるはず。単純に労働時間を減らすこと、ではありません。

仕事量が変わらない、その上に今まではもらえていたはずであろう残業に対する残業代も支払われなくなる。
多くの人の仕事に対するやる気は失われると思います。その先には離職や転職といった結果も待っているでしょう。
また、効率化や生産性向上に対する取り組みがないまま、同様の成果が求められる。持ち帰り残業やタイムカードを切った上での隠れ残業が増える原因になりかねません。

問題の解決 そして働き方を変えていくには

そもそもチームのメンバーはどういったことに時間が掛かっているのか、担当や流れは最適であるのか。管理職はもちろんチームメンバーがお互い把握しあうこと、まずはここが重要だと思います。
お互いのやっている仕事も分からない、効率のいいやり方を検討することもなく、やみくもに「労働時間を減らす」ことばかりを叫んでいる。問題の解決につながるとは思えません。

新しい働き方自体は素晴らしくそれぞれのメンバーからも求められている。しかしそれを受け入れられる環境や制度そして仕組みが整っていかなくては何ら働き方は変わりません。
絵に描いた餅で終わってしまいます。

働き方を変えていくには、メンバー一人一人の「仕事」の意味や価値について改めて見直すこと、そして今まで当たり前だったと思う仕事に対する価値観を変えていくこと。
それが大切だと思います。

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