業績の良い部署と、業績の悪い部署。
その要因のひとつには、マネジメントスタイルの違いがあるようです。
業績を左右する要素とは?
先日とあるお話を聞きました。
その会社では、全国に多くの支社・営業所があるそうなのですが、その業績が高い営業所には実はひとつの共通点があったそうです。
業績を左右する大きな要素は「マネジメント」の在り方。
業績の良い営業所は、所長を筆頭に上司が部下とコミュニケーションを積極的にとっているそうです。日常の業務中もさることながら、休日には家族ぐるみでキャンプに行ったりバーベキューをしたり、イベントごとも多く、時には家族の誕生日まで祝ったりも。
一方で業績の良くない営業所は、いわゆる「管理型」で数字管理や業務管理的なことのみで、上司部下はおろかメンバーどうしのコミュニケーションも希薄だったそう。
前者のようなコミュニケーションがとれている営業所。何か困った問題が起こったときに、所長や課長が「すまんけど、みんな踏ん張ってくれ。頼む!」との一言で、部門のメンバーは一生懸命それにこたえようとする。こういったことが当然のように起こります。
経営は1人で進めていけるものではないですよね。ここぞという時のチーム力は、こういうところで活きてくるものです。
この話、”従業員エンゲージメント”そのものですよね。
会社に対してはともかく、この例の場合は少なくとも上司に対するエンゲージメントができています。つながりであり、絆であり、信頼です。
そうしたエンゲージメントがあれば、普段から同じ目的をもったチームと、自律的に仕事を頑張ろうと思ったり、ピンチには力を合わせて乗り切ろうと思ったり、業績や生産性に直結するというのは明白のような気がします。
人によっては「そうしたことは合理的とはいえない。」「1人1人が業績を達成すればいいだけのこと」のように考える人も、残念ながらまだまだ多いのも事実。
ですが、今の日本人口減少そして労働力人口の減少は着実に進み、労働力の不足はすでに明らかになっています。
日本経済を救うのは”エンゲージメント”?!
1人1人が業績を達成するために、コミュニケーションもなく、長時間労働でヘトヘトになり、ひとりで業務を積みストレスを抱える。
最悪の場合は、仕事ができない身体になってしまいます。
「働き方改革」は、国をあげて推進されていますが、コミュニケーションなく長時間労働やストレスを余儀なくされる働き方をしている日本では、近い将来経済が回らなくなるのは明白です。
こういった背景の解決の1歩として、部署内ひいては企業内のエンゲージメントを重視することが非常に重要になってきます。
Googleのプロジェクトで導き出された生産性の高いチームの条件「心理的安全性」もこの話からうなずけます。
上司含め同僚と率直なコミュニケーションがとれているかつ自分が自分らしく振舞える状態。エンゲージメントができている状態であり、日本の経済を救う近道ではないでしょうか。