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マイクロラーニング1の資料では、生産性の向上について、大きな経済活動の中で、何が重要かを経営資源から考えました。
今回は、ヒトに関すること、中でも教育、さらには狭い範囲でマイクロラーニングを考えてみます。
マイクロラーニングとは、ある目的を達成するに役立つ、効果的な大きさおよび内容のあるコンテンツを持った学習システムといえます。
そこで、教育の仕方または学習の仕方について、教育者と学習者の視点で、それぞれの形態別に評価しました。
マイクロラーニングは、独学の範疇とします。教育者にとっては、教材開発の負荷が大きくなります。
学習者にとっては、基礎理解には適していますが、応用編については独学では難しい面があります。
学習者にとっては、個別学習形態が良いのですが、教育者にとっては指導や教材開発である程度の負荷がかかります。
マイクロラーニングとは、ある目的を達成するに役立つ、効果的な大きさおよび内容のあるコンテンツを持った学習システムといえます。
マイクロラーニングの特徴としては、次のことが考えられます。
- いつでもどこでも必要なときにアクセスできる
- 目的に結びつく情報や知識がまとまっている
- 時間を有効に活用することが出来る
- 行動変容を促すことができる
マイクロラーニングを教育者から見た課題を考えます。
まず、教材開発の方法について、マイクロラーニング・デザインモデルとよばれる開発モデルがありますが、通常のPDCAサイクルと同じように計画、実行、修正をすばやく行うことです。
教材開発の負担を軽減するために、日々進歩している開発ツールを活用する努力が必要です。
そして、専門家との教材開発のための内容確認を正確に行うことです。
マイクロラーニングを教育者から見た課題の続きです。
新技術の活用については、特に重要です。VR,AR,ゲームなどの学習者をコンテンツに没入させる教材は、学習効果を高める可能性があります。
今後の動向に注意が必要です。
xAPI、LRS、AIも個々の学習者の教育方法に大きな影響を与えます。
また、学習データの活用により効果的な学習方法をいかに提供するかも課題となります。
さらに、API連携、つまり人事システムなどとのデータ連係が学習方法の提供と学習効果測定などにも役立つと思われます。
人材開発に携わる人も、今後のIT技術に関心を持って生産性向上に役立つ方法を考えましょう。
学習者からの課題としては、独力でなく、関係する人々との学び合いにより、どのように学習効率を高めるかです。
最近の学習の流れとして、社会的構成主義と言われている新しい学びの形にもチャレンジすることが大切です。
マイクロラーニングにも向き不向きがあります。体系的な大量の学習項目がある内容には、マイクロラーニングだけで学習することは向いていません。他の教材も必要になります。
このような場合、マイクロラーニングでは、内容の概要を知り、最後まで学習できそうだと思えるようにモチベーションを上げることに向いています。
教材開発者にとって大切なことは、マイクロラーニングを使ってどのように目的を達成するか、生産性を上げるかであり、そのための教材設計をしっかりと行うことです。
そして、マイクロラーニングを生かすために、最低限、学習の記録が取れることです。そして、学習記録分析をすることによって学習成果を上げるようにしましょう。
学習環境としては、自分一人ではなく、仲間と共に学び、行動変容ができるような仕組みを選びましょう。