私たちは、人の行動の原動力となる「心理的資本(Psychological Capital)」に着目しています。その心理的資本を構成する要素は、頭文字をとって「HERO within(内なるヒーロー)」のように表現されることもあります。
内なるヒーローが強くなることは、つまり行動につながる原動力が強化されている状態。エンジンが開発され、馬力を出して、自らリーダーシップを発揮していける状態なんですよね。(ちなみにリーダーシップは、リーダーに限らず、ひとりひとり誰でも発揮できるものです。そう考えながら、誰でも内なるヒーロー/HEROが存在していると考えます)
さて、今回は「僕のヒーローアカデミア」というアニメ/コミック漫画に登場するヒロインのセリフに着目しました。
ヒーローが辛い時、誰がヒーローを守ってあげられるだろう
ビジネスの現場に置き換えてみて、ヒーロー=リーダー、マネジャー、なんらかリーダーシップを発揮して意欲的に取り組んでいるメンバーとしてみるとどうでしょうか。
立場や、役割などもあり、なかなか周囲に助けを求めづらいというケースも多いように思います。リーダーではなくとも、前向きに取り組んでいる人ほど「自分でやれる人だ」と見られることも多いかもしれません。周囲に希望を与えられるような文字通りの”職場のヒーロー”であっても、時には悩んだり迷ったり背中を押してもらいたい、そんな時はあると思います。むしろ、そうした助けがあることで、さらなるパフォーマンスを発揮できるということも大いにあるでしょう。
そんな視点を切り口に今回も、行動につながるポジティブな心の原動力となる「心理的資本」を高めるガイディングにもとづきながら簡単に解説したいと思います。
以下の動画で10分間のショートセミナー形式でスライド解説もしております。よろしければご覧ください。
今回は、組織の中核となる人材の心理的資本が大切だということに注目しました!
落ち込んでいる人の心理的資本に介入することも、もちろん大切です。
また、きっかけさえあればリーダーシップを発揮できる人に介入することも効果的です。
ただ、見落とされがちなのは「リーダーシップを既に発揮している人」かもしれません。そんな人たちを孤立させないような支援も同時に大切だということをお話しました。
心理的資本を開発するガイディングについて体系的・実践的に学んでいきたいという方は、PsyCapMaster認定講座の詳細をご覧ください。また、組織の中核を成す貴社の人材のさらなる活躍を促していきたいという経営者の方は、中核人材のリーダーシップ発揮を支援するガイディングサービスCG1の詳細をご覧ください。
心理的資本に関する概要について知りたい方は、以下のページも参考に。
2022.09.15 「心理的資本」はウェルビーイング経営やワークエンゲージメント、キャリア自律に関わる要素として注目が集まりつつあります。心理的資本が重要視されている背景に触れながら、概要と動向についてまとめています。...
心理的資本とは?働きがいにつながる「内なるHERO」知っておきたい概要と潮流
ちなみに最後に余談ですが、「僕のヒーローアカデミア(ヒロアカ)」は、コロナ禍で外出できない時に、サブスク型の動画視聴サービスで視聴したのがきっかけで、好きな作品のひとつとなりました。
「ヒーロー(HERO)」がテーマなだけに、心理的資本の解説に使えそうなシーンが数多く登場します。
動画内でも触れていましたが、ひとりひとり「個性」を持つ世界で、その個性を悪用してしまうと「ヴィラン」という犯罪者になってしまうんですよね。人は弱い生き物だという立場をとれば、人はヒーローにもヴィランにもなれる「限りなくグレー」な存在なのかもしれません。元ヒーローのヴィランなんかも登場しますし。
心理的資本が低い状態になると、ネガティブな態度や振る舞いを起こしてしまったり、その人の行動性向が弱みとして悪目立ちしてしまうものです。一方で心理的資本が高い状態になると、ポジティブな態度や振る舞いを行い、周囲に好影響を与え、その人の行動性向が強みとして表出します。
組織内に、周囲に希望を与え好影響を拡げる「ヒーロー」を1人でも多く増やして行きましょう。
そして既にリーダーシップを発揮している人材は「PLUS ULTRA!(さらに向こうへ!)」できるように、支援していきたいですね。
というわけで、ヒロアカをご存知ではない方は、こちらをどうぞ!