コラム

ポジティブ思考にはスキルが必要。心理的資本はビジネスパーソンの必須スキルに!?

思考の8割はネガティブ。しかも同じ思考を繰り返すらしい。

人間は1日に1万2千〜6万回思考し、その8割はネガティブなものだそうです。そして、その思考の95パーセントが、前日と同じ内容を繰り返すらしい。(2005年アメリカ国立科学財団が発表した記事)

たしかに自分のことをふりかえっても、感情の大半は「不安」「イライラ」「うまく行っていないことへの自問」で占められているなと感じます。このネガティブ思考を繰り返すことは、自分自身に強いストレスを与え続けているのと同じです。そのうち、肩こりや腰痛といったプレゼンティズムが起こり、やる気が失せ、結果的に生産性も落ちてしまいます。

人の感情を表す言葉では、喜びや満足といったポジティブなものより、怒り、悲しみ、寂しさ、不安に関する言葉のほうが多いという事実もあります。そう考えてみると、ポジティブな思考を導くには、なにがしかのスキルが必要なのかも知れません。

ネガティブ思考から脱するには

ネガティブ思考を断ってポジティブに切り替えるには、脳内物質の「幸せホルモン」を促す「良質な睡眠・適度な運動・マインドフルネスなど」が効果的と注目が集まっています。

幸せホルモンはポジティブなことを考えているときにも出るそうです。

栄養コンサルテントのエリカ・アンギャルさんはFacebookに以下のように書いています。

あなたがポジティブなことを考えている時は、エンドルフィンやノルアドレナリン、セラトニン、ドーパミンといった良い脳内伝達物質が作られ、逆にコルチゾールのようなストレスホルモンが減ると言われています。

実際にホルモンが出ているのかはわかりませんがポジティブなことを考えているときは幸せな気分になりますよね。

趣味や旅行などはポジティブに考えられるけど、様々な困難が起こっている仕事や日常の生活をポジティブに思考していくにはどうすればいいでしょうか。

これこそスキルが必要です。日常に蔓延しているネガティブになりかねない事象を、いかに受け止め、どう理解し、前向きな気持ちで行動につなげることができるようにコントロールできるスキルです。このスキルを身に着けることは、自分をストレスから守るだけでなく、周囲への貢献や成果を発揮することにもつながります。

心理的資本はポジティブな思考を導くスキル

ポジティブ思考はスキル

心理的資本®は「ポジティブな心理的エネルギーで積極的な行動や自律的な目標達成を促すエンジン」です。そして計測可能で、開発(高めること)が可能です。すなわちポジティブ思考のスキルとして身に着けることができるのです。

私自身も、心理的資本の実践で救われていると感じています。私は「全部自分のせい」と自責が強いタイプです。なのでなにか事が起こると強いストレスと不安に襲われ、その度に自信をなくしていました。ところが心理的資本のOptimism(現実的な楽観主義)では、自分でコントロールできないことは背負い込むことはなく、起こったことには寛大に。そしてそれを踏まえて、現在に感謝し、将来への機会探索につなげる思考能力とあり、これを学ぶことでポジティブに切り替えることが出来るようになりました。

私のように組織のリーダー的役割の人ほど、ポジティブな思考は重要です。ネガティブ思考により私が自信をなくしてしまうと、なによりもメンバーに対してゆとりがなくなり、過度に失敗を恐れてしまう影響は相当大きいからです。私自身、身をもって感じています。

ポジティブ思考を開発する手段は、様々な自己啓発の手法が言われてきましたが、ほとんどの場合が経験によるものです。心理的資本は科学的に研究を進めているところから多くの人がスキルとして身につけやすいと言えます。

先の見通しが立てにくい現代社会において、それでも自分を信じて道を進めていくことが求められているビジネスパーソンにとって、将来をどう描き、ポジティブな思考と行動で進んでいくことができるためのスキルとして、そのうちに心理的資本は必須スキルになるかも知れないですね。(知らんけど><)

石見 一女

石見 一女

Be&Do代表取締役/組織・人材活性化コンサルティング会社の共同経営を経て、人と組織の活性化研究会(APO研)を設立運営。「個人と組織のイキイキ」をライフワークとし、働く人のキャリアと組織活性化について研究活動を継続。「なぜあの人は『イキイキ』としているのか」第1章30歳はきちんと落ち込め執筆、プレジデント社,2006年。

心理的資本の概要/高める方法を資料で詳しく見る!心理的資本とは、人が何か目標達成を目指したり、課題解決を行うために前に進もうと行動を起こすためのポジティブな心のエネルギーであり、原動力となるエンジンです。「心理的資本について詳しく知りたい」方は、以下の項目にご入力のうえ「送信する」ボタンを押してください。
◆資料内容抜粋 (全16ページ)
・心理的資本が求められる背景
・心理的資本の特徴
・構成要素「HERO」の解説/開発手法とは? など

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執筆者プロフィール

石見 一女

石見 一女

Be&Do代表取締役/組織・人材活性化コンサルティング会社の共同経営を経て、人と組織の活性化研究会(APO研)を設立運営。「個人と組織のイキイキ」をライフワークとし、働く人のキャリアと組織活性化について研究活動を継続。「なぜあの人は『イキイキ』としているのか」第1章30歳はきちんと落ち込め執筆、プレジデント社,2006年。

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