圧倒的な強さの青山学院大学陸上部。
いよいよ残すは、箱根駅伝のみとなり3冠&5連覇となるかが注目されています。
原監督の就任後、目標管理シートを使った選手の育成方法が功をなしていることは、多くのメディアで取り上げられご存知の方も多いはず。
青山学院大学陸上部の組織づくり
青山学院大学陸上部が実施している目標管理。ポイントはこの3つでした。
- ひとりひとり目標管理シートを張り出し可視化することで目標&ビジョンを明確に。
- 個人目標を設定し小規模グループで目標管理MTGを習慣化。チームのメンバー同士がお互いにどんなことを頑張っているのかを知る。
- 体育会的な上下関係はなく、コミュニケーションを重視したミーティングを実施。
好業績な組織の特徴
モチベーションテクノロジーを標榜している私たちですが、これまでの経験・研究から好業績な組織には3つの特徴があると考えています。
- 目標が明確であること / 組織の目標が明確であることはもちろん、従業員ひとりひとりの行動目標が具体的である
- プロセスを共有していること / 従業員どうしが、お互いにどんなことをがんばっているのか知り、承認している
- 信頼関係があること / 組織にいるメンバーどうしがお互いに信頼をしている
この好業績の組織の特徴は、上記の青山学院大学陸上部にも通じるものだったんですね。
原監督の経験による指導方法とは
単に陸上部を強くしたい。だけなら強制的にトレーニングをさせ、コーチの指示に従わせる方が早く、多くの部では、選手たちはただ走るだけで良いとしているところも少なくないそう。
ですが、原監督は、学生時代の経験や社会人になってからの苦労からその方法はとりませんでした。
「組織というものは、ベースにはちゃんと組織としてのルールがあって、その上に自由な発想というのが乗ってくるものだと考えています。最初からすべての自由を与えてしまったら、それは単なる緩い組織となり、組織として重要な土台がしっかりできない。ですからまずはベースづくりには時間をかけました」
まず重視したのは、「コミュニケーション力」
そのために、目標管理ミーティングなどで、コミュニケーションをとることを指導し習慣として取り入れたそう。
ただ走るだけで過ごしてしまう4年間では、社会に入ってからどうなってしまうのか・・・
原監督のこうした想いもあったのですね。
同様に「評価の公平さ、明確さ」も重視したそうです。
陸上部員の中で実際に駅伝を走れるのはごくわずかな少数。必然的に競争は激しく厳しい環境となります。
そんな中で、原監督が重視したのは、「評価の公平さと明確さ」
タイムが良い部員が偉いという評価ではなく、常にチャンスを与え、常に厳しく評価する。そして自身の評価の軸を決してぶらさないよう徹底しているそう。
青山学院大学陸上部を強豪に育てた原監督の指導法、組織づくりの在り方を聞き、私たちが大切としている考えにとても似ているということに共感し、自信にもなりました。
青山学院大学の益々の活躍がこれからも楽しみです。目指せ5連覇!