このコラムを書いている4月は新しい環境に身を置く人も多い時期。またそんな人を受け入れる立場の人も多いと思います。プレッシャーの中で初めて大きな課題に立ち向かう、そんなシーンが新社会人に訪れることは大いに考えられます。
人生の中で、仕事の中で強いプレッシャーを感じる場面はありますよね。程度の違いこそあれ、人それぞれに乗り越えなければならない壁は大小あると思います。本音を問えば「逃げたい」と感じることもきっとあるのではないでしょうか。少なくとも私には何度もありました。では「逃げちゃだめだ」を、どのようにポジティブに転換するか。
かの有名なSFアニメーション作品の「エヴァンゲリオン」で、主人公の碇シンジくんの名シーンがあります。それは、物語の舞台である第三新東京市に使徒(襲撃してくる謎の生命体?)に対抗するために、人型決戦兵器のエヴァンゲリオンにパイロットとして搭乗することを迫られる場面です。そこでシンジくんはこうつぶやくのです。
逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ
実は「逃げちゃだめだ」という物事を回避しようとする表現は、逆にプレッシャーを自分で強化してしまう可能性が高いのです。ではどのように考えれば良いでしょうか。プレッシャーとの向き合い方や、アフターフォローの仕方など、いろいろと実際の場面では必要だと思います。
今回も、行動につながるポジティブな心の原動力となる「心理的資本」を高めるガイディングにもとづきながら簡単に解説したいと思います。
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心理的資本に関する概要について知りたい方は、以下のページも参考に。
2022.09.15
心理的資本とは?働きがいにつながる「内なるHERO」知っておきたい概要と潮流
「心理的資本」はウェルビーイング経営やワークエンゲージメント、キャリア自律に関わる要素として注目が集まりつつあります。心理的資本が重要視されている背景に触れながら、概要と動向についてまとめています。...
ちなみに最後に余談ですが、「エヴァンゲリオン」は東京で一人暮らししている時代にレンタルビデオで借りて全編観ました。友人宅でコミックを読ませてもらったこともありますし、新劇場版が公開された際には前職で仲の良かった他部署のお兄さんと鑑賞したことを思い出します。
主人公のシンジ君をはじめ、零号機パイロットの綾波レイ、弐号機のパイロットのアスカや、他のクラスメイトはもちろんですが、登場する大人たちを含めいろんな意味で「人の弱さ」なんかも感じられる作品だと思っています。深すぎて解釈が難しいシーンもありますが、それも人の心の複雑さの一端なのかもしれませんね。
もしまだご覧になられてなければ、どうぞ!個人的には、少なくとも劇場版1作目を観たら世界に引き込まれると思います(笑)今回取り上げたシーンも登場しますよ!