Be&Do通信

管理職がボトルネックにならないようになるには。

ある会話から。その人の会社では管理職の多くが
ボトルネックになっていることが多く、
下からの意見がほぼ通らず現場が疲弊していると聞きました。
ではトップダウンで物事がスピーディーに
動いているかというとそうでもなく、
トップからの指示は管理職のところで止まってしまい、
現場に降りてきたときはどうも本来の目的とは
ズレてしまっていることもあるようです。これは残念。

この話、ボトルネックになってしまう管理職が問題だ、
というだけでは何も解決しません。
2019年のパーソル総合研究所さんの
「中間管理職の就業負担に関する定量調査結果報告書」によると、
中間管理職の負担がより増えてきていることがわかります。
部下マネジメント、業務量の増加だけでなく、
働き方改革やテレワークなどの
新しい組織課題対応なども増えてきて、
負担のインフレを起こしているというのです。

これでは部下からの提案を受け入れる余裕も、
上からの指示を即時実行できる判断も
後手後手になりかねないですよね。

そんな管理職の方は、相談する人が少ないのも課題です。
昨日、お話をしていた人は部長経験者でしたが、
部長時代に上に相談すると、「できない」と見られるのではないかと思い、
下には言えず、しんどかったとおっしゃっていました。
このパーソル総研さんの調査結果では、
『人事部は「管理職のマネジメント能力が課題」という指摘をしながらも、
人事が行っているサポートは「IT化やシステム化」と
「管理職本人へのマネジメント研修」が上位。
24.0%は管理職への支援は「特に行っていない」という結果となった。』とあります。

本来なら、組織をよりパワーアップする重要なポジションの管理職に
適切な支援ができていないということなんでしょう。
当社の中核人材の心理的資本を高めるサービス「CG1」が
管理職を対象にご好評いただいている理由をあらためて感じました。

来年4月からいよいよ始まる人的資本経営の開示。
中間管理職のパワーアップ施策にもっと着目してほしいものです。

参考「中間管理職の就業負担に関する定量調査結果報告書」パーソル総合研究所 2019.11
https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/assets/middle-management.pdf

中核人材ガイディングサービス「CG1」
https://be-do.jp/service/cg1/

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石見 一女

石見 一女

Be&Do代表取締役/組織・人材活性化コンサルティング会社の共同経営を経て、人と組織の活性化研究会(APO研)を設立運営。「個人と組織のイキイキ」をライフワークとし、働く人のキャリアと組織活性化について研究活動を継続。「なぜあの人は『イキイキ』としているのか」第1章30歳はきちんと落ち込め執筆、プレジデント社,2006年。

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執筆者プロフィール

石見 一女

石見 一女

Be&Do代表取締役/組織・人材活性化コンサルティング会社の共同経営を経て、人と組織の活性化研究会(APO研)を設立運営。「個人と組織のイキイキ」をライフワークとし、働く人のキャリアと組織活性化について研究活動を継続。「なぜあの人は『イキイキ』としているのか」第1章30歳はきちんと落ち込め執筆、プレジデント社,2006年。

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