最近「人的資本経営」という言葉を見かけることがとても増えましたが、
人が知識やスキルを身につけ、活用するためには、
行動の原動力となる心理的資本が欠かせないものです。
学び直し(リスキリング)の文脈にも言えますよね。
そんな話をしてしまうと、「心理的資本」は、難しい概念に聴こえてしまいがち。
経営や人事に直接携わる人にしか関係ないものと捉えられてしまうこともあります。
しかし、心理的資本は実はもっと身近な考え方だと私は考えています。
「良い理論は使える理論」と言えるそうです。
私は心理的資本の要素の頭文字をとった「HERO」を用いて説明することが多いのですが、
それは誰であっても「ヒーロー」という存在についてはイメージしやすいからです。
誰もが心の内に「HERO」を持っていて、そのHEROは開発できる。
その開発方法について検証を繰り返し、
つくられているのがガイディングという手法です。
例えば、
自分自身が”自分らしく”自信を持って進んでいくための方法。
部下が自分について知り理解し、強みを発揮するための方法。
コーチやカウンセリングのクライアントの課題に向き合う方法。
自分の子どもが自律的に成長し道を進んでいくために支援する方法。
そんな話をしながら具体例をお示しすると、
「身近なものだと考えることができました!」と反応をいただけます。
理論は本当に使えるものじゃなければ、意味が無い…。
そんな風に考えながら、できるだけ分かりやすく、使える技術として
「心理的資本の考え方」「心理的資本を高める関わり方(ガイディング)」の
ブラッシュアップを行っていきたいと思います。
引き続き、ひとりひとりがイキイキと自分らしくリーダーシップを
発揮できる状態を目指して事業に取り組んで参りますのでご注目ください。
本コラムは心理的資本研究所が発行している「Be&Do通信」(当社メルマガ)に掲載されたバックナンバーです。人と組織のイキイキに効く処方箋!として週1回、平日の朝にコラムや情報をお届けしています。
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