息子が高校に入学し、毎朝のお弁当作りが始まってしまいました。
そもそも私は、料理は割と要領よく手をかけないタイプなので、
手の込んだ献立はしないし、チャチャっとすればそれほど時間も
かからないものの、早く起きて朝から作らなければならない
というのが心理的に負担で、なかなかに憂鬱なんですね。
救いは、息子が毎日「美味しかったよ。ありがとう。」と言って、
空のお弁当箱を持ち帰ってくれること。
「ほんとそういうところ、あなたの凄くいいところだよね」って
正直な気持ちを息子に言ったら、「え?当たり前のことやん」
と言われました。
いや、もう、そうなんだけども、、、その”当たり前”な感謝の一言が、
なかなか言えなくなったりするものですよね。
「その”当たり前”がちゃんとできるってところが素晴らしいんだよ」
って返したら、ニヤニヤしながら嬉しそうにしておりました。
親としてお弁当を作って持たせるというのは、多くの親が
”当たり前”にやっていることではあると思うのですが、
こうしてその”当たり前”に、ちゃんと感謝されるっていうのは、
思いのほか嬉しい。
また明日も早起きしようっていう気持ちにさせてもらえます。
仕事も、”当たり前”にちゃんとやる、それは誰に褒められなくとも
皆さんやっていらっしゃることだと思うのですが、
「いつもよくやってくれてるよね」「ありがとう」「助かるよ」
そんな声がけが飛び交う職場は、自然と「明日も頑張ろう!」って
力が湧いてくるのではないでしょうか。
今日は、大切な人や、一緒に働く職場の人に「ありがとう」を
伝えてみる、そんな一日にしてみてはいかがでしょう。
たった一言ですが、言った自分も、きっと相手も、心がほっと温かくなる
そんな一日にしてもらえるのではないかなと思います。
本コラムは心理的資本研究所が発行している「Be&Do通信」(当社メルマガ)に掲載されたバックナンバーです。人と組織のイキイキに効く処方箋!として週1回、平日の朝にコラムや情報をお届けしています。
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