私は数年前にアンガーマネジメントの資格を取得しました。
そのノウハウを日常生活等で活かすことができているのはもちろん、
多くの仲間と繋がり、刺激を受けることができていて、
このチャレンジはとても良い選択だったと感じています。
アンガーマネジメントに関心を持ったきっかけは、
アンガーマネジメントの書籍を妻が買ってきたことでした。
妻がビジネス書を買うことは滅多にないので、
「怒りについて悩んでいるのかな?」
「悩んでいるなら相談乗るで?」
と、上から目線で思っていました。
妻がその書籍を読み終えた後、
「あなたも読んでもいいよ」と言われ、
一通り読み進めましたが、
そのときは少し興味を持った程度でした。
そこから数年後、子どもが増え、
子育てのストレスから自分がイライラしてしまっていることに
「このままではいけない」と感じ、
アンガーマネジメントを真剣に
学んでみようと思うようになりました。
ただお金がかかるので妻に事前相談すると、
意外にも「やりたいならやってみたら?」とあっさりOKが出て、
講座を受講することができました。
月日が少し流れ、最近妻に
「あのとき本を買ってくれてよかったわ~」と何気なく伝えたら、
その返答に驚きました。
「あなたにアンガーマネジメントやってほしいな~と
思っていたから買ってんで?実は。」とのことでした。
なんと『妻自身が悩んで購入したのではなかった!』
という事実を後になって知ることになりました。
(何だか悔しい気持ちもありますが)
思い返すと、私へのアンガーマネジメントの
勧め方が秀逸でした。
私に対して、
「イライラするならアンガーマネジメントやってよ!」
と押し付けることなく、
あくまで「こんなものもあるよ」という
選択肢を(意図的に)提示してくれただけでした。
結果として、私は自分の意志でその選択をしました。
自分で選んだからこそ、モチベーションを高め、
前向きに取り組むことができました。
選択肢を提示すること、そしてその選択を
自己決定・自己選択に委ねることが大切だと
身をもって体感したエピソードでした。
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本コラムは心理的資本研究所が発行している「Be&Do通信」(当社メルマガ)に掲載されたバックナンバーです。人と組織のイキイキに効く処方箋!として週1回、平日の朝にコラムや情報をお届けしています。
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