一定の役職者となった途端、これから自分はどう成長していけばいいのか?何を目指していけばいいのか?目標を見失ってしまう、、、でも立場上、そんなこと誰にも言えないし相談できない。管理職となったことで「あがり感」を感じてしまって戸惑う人は、皆さんが思う以上に多いのかもしれません。
目次
ー行きつくところまで来てしまった
某中堅企業に勤める50代前半の男性管理職Dさんも、そんなモヤモヤとした気持ちを胸に抱いているお一人でした。私たちが提供している中核社員のためのガイディングサービス『CG1』の導入オリエンテーションでDさんにお会いしてお話を伺ってみると、ぽつりぽつりと胸の内を話してくださいました(※実際の事例をもとに内容を一部脚色し、守秘義務に反しない範囲でご紹介しております)。
入社からずっと真面目に働いて、派手さはないものの実直に仕事をやってきた。おかげで順調に出世して部長にまでなったものの、本人曰く「ある意味行きつくところまで来てしまった」という感覚で、急に目の前の道がなくなってしまったように感じていらっしゃったのです。
定年まではあと少しあるものの、でもぼんやりとこの職場での終わりが見えてきた今、定年までの間に自分には何ができるんだろう?定年後の自分には何ができるんだろう?という漠然とした不安がずっと頭にある状態。「リスキリング」なんていう言葉も聞くが、今から全く畑違いの分野で一からやるという気持ちにもなれない。定年後に新しいことにチャレンジするくらいなら、今転職した方がいいのかもといったことも頭にチラつくが、そんな勇気も出ないし、そもそも家族はいい顔をしないだろう、、、そんなことをグルグルと考える毎日。
社内でももちろん、やらなきゃいけないこと、取り組まなきゃいけない課題、部下の育成、、、あれもこれも頑張らなきゃとは思うものの、自分の目指すものが不明瞭な今、今一つ行動を起こすことができていないとのこと。実際、オリエンテーション前に受検くださった「心理的資本診断」の結果でも、全体的に低いスコアとなっていました。これは、彼の心のエネルギーが落ちていて十分に力を発揮できる状態になっていないということです。
そこで私は、Dさんの伴走者として、じっくり話を聴いて寄り添いながらも、グイっと行動を後押ししてくれるガイドを人選しました。そしてガイドには、長期的なキャリア展望の軸となるようなWill(何に貢献したいか?、何ができるとやりがいや喜びを感じられるか?)を一緒に探しつつ、彼がこれまでに得てきた経験やスキル、持っている強みを自覚して、次のチャレンジへ行動を起こしやすくなるよう支援を依頼して6ヶ月のプログラムをスタートしました。
ー6ヶ月間で心理的資本が大幅UP!
6ヶ月のガイドの伴走を経て、Dさんの心理的資本は大幅にUP!(なんと受講前比45%以上も向上されました)
ガイドとの対話を通して自分のWill(目指したいこと)が具体的になり、「自分はこれがやりたいんだ!」という腹落ち度が格段に変わったことでモヤモヤが消え、目指すべき方向に向かって力強くアクションを取れるようになられました。積極的に自らの意見を外部へも発信するようになり、仕事への姿勢や、責任を負うことへの覚悟が以前とは大きく変わったという実感を持たれたとのこと。
自分ではなかなか気づかなかった自分自身の強みにも、ガイドからのフィードバックを通して気づき、その強みを生かした自分らしいリーダーシップを発揮していけばいいのだと、自信を持って部下やチームのマネジメントができるようになられたのでした。
50代からでもまだまだ変化し、成長していくことができるーーーそれをまざまざと見せてくださったDさん、本当にありがとうございました。組織を引っ張っていく管理職の方が、もっと成長できる、もっと活躍できる、そんなイキイキとした姿を見せてくれていたら、、、その部下たちへの影響はどれほどのものかと想像します。これからのますますのご活躍、応援しています!
2024.05.01
CG1(シージーワン)
職場リーダーのリーダーシップの在り方によって、組織のパフォーマンスは大きく影響を受けます。 CG1※は職場のリーダーをはじめとするマネジメント人材を対象に、社外1on1ガイディングによる個別伴走支援を6か月間行い、職場の心理的安全性やエンゲージメントを高め業績アップ・組織活性化の実現を目指します。...