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【Be&Do通信コラム】小学校時代の担任は発想力と心理的安全性を高めていたという話

最近、心理的安全性をどう高めるのかというご質問をよくされます。

心理的安全性=リスクのある発言をしても否定されない、
受け入れられるチームになるには、ひとりひとりの
心理的資本(やるとげる自信)が必要だとお話をしていますが、
ふと、子供のころの素晴らしいクラス運営を思い出しました。

私は四国の香川県の小学校に転校し、
その先生は4年・5年・6年生の担任でした。

算数以外の教科は、すべて島型の机の配置をする
ユニークな教育方法の先生でした。
特に面白いのは、全員「はい!」といって必ず意見をいうこと。
そしてその意見は絶対に前の人とは違う話をすること。
発言したら他の人は拍手すること、でした。

自分は必ず違う意見や考えを述べないといけないし、
たとえそれがしょぼくても、承認してくれるという
クラス運営は創造性も高まるし、なにより心理的安全性も生みますよね。

ミーティングの場で、自分の意見をはっきりいうことは
イノベーションにもつながります。そして自分の意見をはっきりといい、
批判も含めて多様な意見を受けれる心のゆとりは
心理的資本にも関係します。

ところで先日、ある人からこんな質問をいただきました。
「日本人は控え目であったり、場を読むことがよしとされているので、
会議で発言を控えるのは心理的資本とは関係ないのでは?」

いやいや、多いに関係あると思います。
いうべき意見があるにもかかわらず発言しないのは、
どこか保身の気持ちがあるから。
これは心理的資本が豊かではない証拠です。

一方で自分の言いたいことだけ主張して、
他者の意見を受け入れないのも心の柔軟性が乏しい状態です。

まずは自分も話し、相手もしっかり受け入れることが基本だなと、
小学生の頃を思い出しました。

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石見 一女

石見 一女

Be&Do代表取締役/組織・人材活性化コンサルティング会社の共同経営を経て、人と組織の活性化研究会(APO研)を設立運営。「個人と組織のイキイキ」をライフワークとし、働く人のキャリアと組織活性化について研究活動を継続。「なぜあの人は『イキイキ』としているのか」第1章30歳はきちんと落ち込め執筆、プレジデント社,2006年。

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執筆者プロフィール

石見 一女

石見 一女

Be&Do代表取締役/組織・人材活性化コンサルティング会社の共同経営を経て、人と組織の活性化研究会(APO研)を設立運営。「個人と組織のイキイキ」をライフワークとし、働く人のキャリアと組織活性化について研究活動を継続。「なぜあの人は『イキイキ』としているのか」第1章30歳はきちんと落ち込め執筆、プレジデント社,2006年。

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