私が中学生時代、野球部のキャプテンだったときの話です。
私が新チームのキャプテンになる少し前、
皆が尊敬していた野球部の監督(先生)が転勤となりました。
代わって担当してくれた監督は、私にとってまさかの野球未経験者の方でした。
年齢は20代半ばと若く、厳しく指導するようなタイプでもなく、
当時の私は大きな不安を持っていました。
だから新チームのキャプテンなったとき、
「俺がなんとかしないと」という想いを持っていました。
そんな当時の私が思い描いていた”良いリーダーシップ”とは、
ピリついた雰囲気を作ること。それこそが強いチームの条件と思っていました。
イメージは、野球漫画『タッチ』に登場する鬼監督、柏葉英二郎です。
わかる人にはわかります(笑)。
だから、「ちゃんとやれ!」「声を出せ!」「走れ!」と、
メンバーにかなり強く当たっていました。
しかし、新チームは最初こそうまくまとまっていましたが、
徐々に荒れだしてしまい、
最後の夏の大会前はひどい状態となってしまいました。
練習中にサッカーをするメンバーがいたり、
窓ガラスを割るなど問題行動を起こしてしまうメンバーも一部いました。
そんな私は「あいつらはやる気が無い」という思いを持ち、
私自身も意欲が低下してしまっていました。
そんな状態で迎えた夏の大会は、やはりあっさりと負けてしまいましたが、
悔し涙も出ませんでした。
ですが、月日が経ち中学卒業を迎えた頃、
私は卒業アルバムを読んで衝撃を受けました。
何名かのメンバーが野球部での活動について、
「夏の大会で敗れたことが本当に悔しかった」と
書いていたのです。嘘ではない文章でした。
そして、私ははっと気付きました。
あいつらはやる気が無いと決めつけていたのは自分だ。
しっかり話もせずメンバーと距離を空け、自分も諦めてしまった。
監督とも関わり方もまずかったのでは。
もしキャプテンとして自分がうまくやれれば
また違った未来だったかも知れないと思ったのです。
この経験から、私はその後の人生で
「人の前向きな意欲を引き出すこと」に関心を持つようになり、
今のBe&Doで働く自分があると思っています。
ですので今はこの経験を前向きに捉えております!
さて、あなたは職場で「あいつらはやる気が無い」と思うことはありませんか?
もしかすると、チームやメンバーのやる気は
あなたの関わり方次第で変わるかも知れません。
前向きな意欲を引き出す具体的な方法として、
”ガイディング”が有効な手段の一つになります。
中学時代の私にも教えてあげたい。
ぜひガイディングを学ぶ
PsyCap Master認定講座に注目していただけると嬉しいです。
▼PsyCap Master認定講座(説明会随時開催中!)
https://psycap-master.com/202210
本コラムは心理的資本研究所が発行している「Be&Do通信」(当社メルマガ)に掲載されたバックナンバーです。人と組織のイキイキに効く処方箋!として週1回、平日の朝にコラムや情報をお届けしています。
購読をご希望の方は以下のバナーリンクから登録してください。