前職で求人広告の営業をしていた頃の話。
私は大阪のある繁華街近くの地域で約5年間、
多くのお客様の採用支援に携わっていました。
その中で、私が特に印象的だったあるお客様の話を少しご紹介します。
そのお客様は、数店舗を展開されている飲食店です。
社長に会いに本社事務所へ伺うと、本棚にかなりの数の本が並んでいました。
その中でも組織開発がテーマの本がやたらと多い。
さらに、本棚の結構な箇所に『貸出中_氏名』という
書籍サイズの箱が入っていました。
社長も社員も凄く勉強している様子が見て取れました。
勉強だけではありません。
そのお客様の取り組みが非常にユニークなのです。
例えば採用面。ハローワークの募集では、
一般的に求人票の文面は条件が書いてあるだけでシンプルなものですが、
その飲食店の求人票はギチギチに文面が書いてあって、
文面には想いが溢れていました。
ある求職者が「求人票に片っ端から目を通したが、この会社だけ違った。」
と言って入社。非常に優秀で、戦力となっているそうです。
他にも、求人フリーペーパーを怒られない範囲で模した『●●ワーク』なるものを
自分たちで作って店頭に置いていました。社員の発案だそうです。
ちなみに採用以外でも、各店舗のスタッフ自身がコラムを書いたり、
社長自身がウェブサイトに「スタッフでこんなワークショップに取り組みました」
と記事をUPしていたり。みんなが工夫して、且つ前向きに仕事をしていました。
そんな会社だから、私に求人をご発注頂くと、
繫華街の激戦区にも関わらず、
かなりの確率で採用ができて、しかも定着するんです。
私は入社1年目にこのお客様に出会えたことで、
「採用と組織開発は両輪なんだ」と気付きを得ることができました。
さて、ここ最近のニュースではやたらと
新入社員の早期離職に関する話題が取り上げられています。
「転職代行」「配属ガチャ」などなど、よく耳にします。
昨日の日経新聞では、
「新入社員の4割は転職を視野に入れる*」とありました。
*キャリタス2023年卒対象の調査
採用力の強化はもちろん必要ですが、
組織自体を良くする取り組みも欠かせません。
そこで役に立つのが、【心理的資本】の概念です。
以下の資料をご参考ください。
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▼資料:心理的資本とは?働きがいにつながる「内なるHERO」知っておきたい概要と潮流
2022.10.18
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▼資料:心理的資本開発指導士_インタビュー事例集 ★New
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本コラムは心理的資本研究所が発行している「Be&Do通信」(当社メルマガ)に掲載されたバックナンバーです。人と組織のイキイキに効く処方箋!として週1回、平日の朝にコラムや情報をお届けしています。
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