最近、心理的安全性をどう高めるのかというご質問をよくされます。
心理的安全性=リスクのある発言をしても否定されない、
受け入れられるチームになるには、ひとりひとりの
心理的資本(やるとげる自信)が必要だとお話をしていますが、
ふと、子供のころの素晴らしいクラス運営を思い出しました。
私は四国の香川県の小学校に転校し、
その先生は4年・5年・6年生の担任でした。
算数以外の教科は、すべて島型の机の配置をする
ユニークな教育方法の先生でした。
特に面白いのは、全員「はい!」といって必ず意見をいうこと。
そしてその意見は絶対に前の人とは違う話をすること。
発言したら他の人は拍手すること、でした。
自分は必ず違う意見や考えを述べないといけないし、
たとえそれがしょぼくても、承認してくれるという
クラス運営は創造性も高まるし、なにより心理的安全性も生みますよね。
ミーティングの場で、自分の意見をはっきりいうことは
イノベーションにもつながります。そして自分の意見をはっきりといい、
批判も含めて多様な意見を受けれる心のゆとりは
心理的資本にも関係します。
ところで先日、ある人からこんな質問をいただきました。
「日本人は控え目であったり、場を読むことがよしとされているので、
会議で発言を控えるのは心理的資本とは関係ないのでは?」
いやいや、多いに関係あると思います。
いうべき意見があるにもかかわらず発言しないのは、
どこか保身の気持ちがあるから。
これは心理的資本が豊かではない証拠です。
一方で自分の言いたいことだけ主張して、
他者の意見を受け入れないのも心の柔軟性が乏しい状態です。
まずは自分も話し、相手もしっかり受け入れることが基本だなと、
小学生の頃を思い出しました。
本コラムは心理的資本研究所が発行している「Be&Do通信」(当社メルマガ)に掲載されたバックナンバーです。人と組織のイキイキに効く処方箋!として週1回、平日の朝にコラムや情報をお届けしています。
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