新卒入社3年目に、新入社員AさんのOJTトレーナーに任ぜられました。
実はこれが、私の社会人史上の黒歴史(恥ずかしい過去)の一つでもあります。
当時、新卒採用担当をしていた私は、
採用担当は会社の顏であるという責任感から、
どこを切り取っても恥ずかしくない企業人であることに必死でした。
そしてあろうことか、新卒採用を共に担当することとなるAさんにも
同じことを求めた結果、しばらくボタンの掛け違いが直りませんでした。
ある時Aさんが面談の場でふと漏らした一言。
「同じ仕事をしている同期がいないから、
自分がどれくらいできているかわからない」
思い返せば、自信が持てないという自分の現状を
伝えてくれた一言だったんだと今ならわかります。
当時の私はOJTトレーナーとして、次のことができていませんでした。
言い換えれば、今であれば次のことに留意してサポートします。
■成長実感が持てるような、いい目標設定が一緒にできていなかった
■承認の言葉をごくたまにしか伝えられていなかった
■自分の現在地を知り、次につながるフィードバックをしていなかった
■周囲に一緒に考えてほしい!というヘルプを出せていなかった
要は、Aさんの心理的資本に配慮できていなかったんだと思います。
心理的資本を高める対話法(=ガイディング)を知ってる今なら、
自分なりの意志と原動力を見つけ、自信を高めながら
一人前になれるようにサポートできるでしょう。
ここまでご心配をお掛けしましたが、
Aさんとは2年かかってようやくいいコンビで仕事ができる間柄になりました!
しかし一般にはそうならないケースもあるかと思います。
本来なら避けられた早期離職もあり得たかと・・・。
OJTに苦しむトレーナーのためにも、
自信を失いもがく新入社員のためにも、
多くの人に、ガイディングを知って欲しい。心からそう思います。
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本コラムは心理的資本研究所が発行している「Be&Do通信」(当社メルマガ)に掲載されたバックナンバーです。人と組織のイキイキに効く処方箋!として週1回、平日の朝にコラムや情報をお届けしています。
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